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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜番外編 アリサのお見合い篇
第1話
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対して信頼できる”証”を示した事にもなりますので、どうかお願いします………」

静かな表情で答えたイリーナ会長の話を聞いたシャロンは心配そうな表情をした後、アリサを見つめて頭を深く下げた。

「………………………………」

二人の話を聞いたアリサは複雑そうな表情で自分と親しくしてくれたラインフォルトグループに務める多くの知り合い達の顔を思い出し

「…………………それで?肝心の相手は誰よ。」

目を伏せて考え込んだ後、目を見開いて二人を見つめて言った。

「ありがとうございます………!お優しいアリサお嬢様の事ですから、きっと受けてくれると思っていました……!」

「まだ受けるとは言ってないわよ!?早とちりするんじゃないわよ、シャロン!もし、相手の男性の年が滅茶苦茶離れていたら絶対嫌だからね!」

そして明るい表情で頭を下げたシャロンを見たアリサは慌てた様子で声を上げた。



「―――その点は安心しなさい。見合い相手の年齢は貴女と同い年よ。」

「お見合いのお相手はエイフェリア様と共にこのルーレを納める立場であられるシュバルツァー伯爵のご子息でございます。」

「へ………シュ、”シュバルツァー”………?(あ、あれ……?最近どこかでその名前を聞いた事があるような……?)」

二人の話を聞いたアリサは呆けた後首を傾げて考え込んだ。

「―――こちらの写真に写っている殿方がそのお相手になります。」

その時シャロンが見合い相手の写真を机に置いた。

「え……………う、嘘!?この人ってリィンじゃない!?という事は見合い相手の婚約者ってまさか………リィンの義妹のエリゼさんの事!?」

写真に写っている人物――――リィンを見たアリサは驚き

「あら………二人とも面識があるのかしら?」

「フフ、確か”ゼムリアの敵クロイス家の騒乱”事件解決の際に共に肩を並べて戦い、危ない所をリィン様にかばわれた事があると、以前私に話をしてくれましたよね?」

アリサの反応を見たイリーナ会長は目を丸くし、シャロンは微笑みながら尋ねた。

「う………………………」

シャロンに尋ねられたアリサは呻いた後顔を真っ赤にしてリィンの写真を見つめ

「(そ、そう言えば私、2回も助けられてお礼もまだ言ってなかったわよね……?)……………わかったわよ。とりあえず会うだけだからね……」

リィンの写真を見つめて考え込んでいたアリサは溜息を吐いて答えた。

「そう。……相手と会う時間と場所は明後日の12:00にミシュラムのレストラン”フォルトゥナ”よ。明日の夕方にはここを起ってクロスベルのホテルに宿泊する予定だから、それまでに準備をしておきなさい。」

アリサの答えを聞いたイリーナ会長は頷いた後説明し

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