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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第194話
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ワジは笑顔でエイドスを見つめ

「ヘミスフィア……貴様、あの歴史上最大と言ってもおかしくない厳重な警備を何だと思っている……!」

「ったく、楽屋でエイドスさん達の出番が来るまでエイドスさん達と楽しそうに会話してほとんどサボっているとしか思えない行動をしていた奴がよく言うわ……」

ワジの言葉を聞いたダドリーは顔に青筋を立てて怒りの表情でワジを睨み、ケビンは呆れた表情で指摘し

「フフ、何を言っているんだい?エイドス達の緊張をほぐしながら近くで護衛するという重大な役割をちゃんと果たしていたじゃないか♪」

指摘されたワジは笑顔で答えた。



「クスクス…………”コンサート会場”になったアルカンシェルのオーナーや劇団長も凄く感激していましたし、イリアさんも元の時代に帰る事を凄く残念がっていましたね……」

「それどころかエイドスさん達をアルカンシェルに勧誘していましたものね。」

「まあ、イリアだから仕方ないわ。」

ワジ達の様子を微笑みながら見ていたリーシャの言葉に続くように、呆れた表情で呟いたティオの言葉を聞いたセシルは苦笑していた。

「―――こちらこそ素晴らしい演技を見せてもらいました。リーシャさんやイリアさん達――――アルカンシェルの劇―――”金の太陽、銀の月”、とてもよかったですよ。」

「……ありがとうございます。イリアさん達にも今のお言葉、伝えておきますね。」

微笑みながら言ったエイドスの言葉にリーシャは口元に笑みを浮かべて会釈をし

「ツァイト。これで貴方の役目も”本当に終わり”です。これからどう生きるかは貴方の自由です。――――貴方の一生が幸ある一生である事を心から祈っております。」

「うむ、女神こそ達者でな。」

エイドスに視線を向けられたツァイトは静かな笑みを浮かべて頷いた。そしてエイドスはロイド達全員を見回し

「―――皆さん。”本当の幸せ”は”神”や”奇蹟”、そして他人に頼るのでなく、自分達の力で手に入れる事ができるのです。その事だけは絶対に忘れないで下さい。」

優しげな微笑みを浮かべて言った。



「はいっ!!」



エイドスの言葉を聞いたその場にいる全員は力強く頷き

「皆さんの人生が幸ある人生である事を心より祈っております。――――イースよ、双界に生きる全ての人々に祝福を。」

エイドスは静かな笑みを浮かべて答えた後その場で祈った。

「―――では行きましょうか、ミントさん。」

「うん。――――”エターナルソード”よ、力を貸して!」

「「「「「「「さようなら!」」」」」」」

そしてミントは”エターナルソード”で異空間を切り裂いて去り際にロイド達に別れを告げたナユタ達と共に空間の中へと入って消えた……
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