第194話
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エステルが大声を出してサティアの答えを制し
「ハハ………確かにエステルの娘であるサティアさんの事はエステルの未来が強く関係しているだろうしね。」
「未来の楽しみは取っておかないとね♪」
ヨシュアは苦笑し、ミントは嬉しそうな表情で言い
「フフ、確かにそうね。………………………」
サティアは微笑んだ後エステルをジッと見つめた。
「これで本当のお別れね、おかあ……ううん、エステル。」
「…………………ハア…………仕方ないわね……………」
寂しげな笑みを浮かべて呟いたサティアの言葉を聞いたエステルは考え込んだ後疲れた表情で溜息を吐き、そしてサティアを抱きしめた。
「え…………………」
「”人”の寿命に”絶対”はないわ。リウイ達やセリカ達みたいな例外を除いてね。カーリアンや大将軍さん達だっていつかは寿命で死ぬのよ?」
「あのねえ……そこで何で私達を持ち出すのよ?というかそんな話、まだまだよ!」
「カ、カーリアン様。」
「少しは空気を読んであげて下さい……」
エステルの説明を聞いたカーリアンは呆れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情でエステルを睨み、カーリアンの言葉を聞いたリィンは表情を引き攣らせ、エリゼは疲れた表情で指摘した。
「でも………いつか生まれ変わってまた会えるわよ!―――未来でセリカと再会できたサティアさ……ううん、”サティア”のように。」
「お母さん……………うん……………!」
そして太陽のような笑顔を浮かべて言ったエステルの言葉を聞いたサティアは一筋の涙を流して優しげな微笑みを浮かべて頷き
「遥か未来でもずっと幸せでいてね………きっと未来の”あたし”も同じ事を想っているわ。だって”あたし”にとって大切な”娘”だし。」
「ありがとう、お母さん……………」
サティアを抱きしめ、背中を優しく撫でたエステルはサティアから離れ
「それじゃあサティアさんはミントが元の時代に戻しておくから、ナユタさん達の事はお願いね!」
「うん、任せて!―――お疲れ様!10年後の事はミントに任せて!」
未来の自分の言葉にミントは力強く頷いた。
「そ、そう言えば………」
「10年後になったら今度は私達が助けに行く番になるのね……」
「めんどくさいです………」
「ま、いいんじゃねえか?その戦いの後の3ヵ月は存分に休めるしな!」
ミントの言葉を聞いたロイドとエリィは表情を引き攣らせ、ティオはジト目で呟き、ランディは口元に笑みを浮かべて呟き
「ううっ……結局ロイドに全員で何人のお嫁さんや子供がいるのかわからなかったわ………でも一部わかっただけでも十分な収穫ね♪」
「セシル姉……」
「あのなあ…
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