外伝〜それでも僕は〜
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だしな。セシルだってその一人じゃねえか。第一本人達も納得しているんだろう?」
「それは……………………」
ガイの説明を聞いたロイドは複雑そうな表情をしたが
「それに”据え膳食わぬは男の恥”って昔から諺があるだろうが?だったらいっそ開き直って自分に好意を寄せている女性達全員と結婚して幸せにしてやればいいんじゃねえか?」
「あのなあ……………」
からかいの表情で言ったガイの言葉を聞いて脱力した。
「………ま、その事を抜きにしてもいい仲間に恵まれたみたいだな?しかもお前達のトップ――――ヴァイスハイトとギュランドロスだったか?お前達……いや、クロスベルも良いトップに恵まれたじゃねえか。」
そしてガイは気を取り直した後笑顔で尋ね
「ああ………エリィ達や局長を含めたみんなは最高の仲間たちさ。」
尋ねられたロイドは笑顔で頷いた後ガイから離れた。
「……兄貴、そろそろ行くよ。大切なものを取り戻してみんなの所に帰るためにも。また………いつか会えるよな?」
「ああ、もちろんだ。俺はお前達の近くにいる。泣きたくなったら、甘えたくなったらいつでも呼んでくれりゃあいい。」
「はは……わかった。でも、どんなに苦しくても”壁”は乗り越えられると思う。みんながいて、その向こうにある明日を掴むためだったら………―――だから大丈夫。安心して見守っていてくれよな。」
「ハハ、生意気言いやがって。―――今のお前なら、あの子を本当の意味で見つけられるはずだ。殻の中に閉じこもったお姫様を見つけ出して抱きしめてやれ!」
「ああ……!さよなら―――兄貴!」
そしてガイの応援の言葉に力強く頷いたロイドは笑顔で別れを告げた後ガイに背を向けて走り去り
「………そう。生きている限り、”壁”はいつだって現れるもんだ。大切なのは、乗り越える意志とその先にどんな光を見出すか………気張れよ――――ロイド・バニングス。」
走り去って行くロイドをガイは優しげな微笑みを浮かべて見つめていた…………………
〜無の世界〜
「………………………」
何もない真っ暗闇な空間でキーアは地面に座り込んで悲しそうな表情をしていた。
「―――見つけた。」
するとその時ロイドがキーアに近づいてきた!
「…………………どう……して……?」
ロイドを見たキーアは信じられない表情をした後悲しそうな表情をした。
「声が、聞こえたからさ。いつだって俺は……キーアの声が聞こえていた。耳を澄ませて、感じていたから……キーアの心の声が……何処にいるかがわかったよ。」
「そっか………えへへ………」
優しげな微笑みを浮かべて言ったロイドの言葉を聞いたキーアは嬉しそうな表情をしたが
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