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魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、結成する
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みゅう」

目を覚ますと、人の姿になったあずきが幸せそうに寝ていた。服が所々はだけている

「…………布団出すか」





〜菓家 リビング〜

部屋からリビングに降り、俺とあずきは朝食を食べていた

「……いただきます」

「いただきます!」

あずきの前にはやはり山盛りのサラダが……兎ってやっぱりベジタリアンなんだな……

「あら、幹太。どしたの?その顔?」

「……いや、なんでも」

実はあの後、起きたあずきに平手打ちをくらい俺の左頬は赤くなっていた

「あれ?叔父さんは?」

「親父なら朝の配達に行ってる」

基本的には平日は親父が休日は俺が配達することになっている

「幹太、今日から子供のお客さんが増えると思うから、早く帰ってきてね」

「わかった……」

「あずきちゃんにはお店のお手伝いしてもらうからね〜」

「は〜い」

いきなりやらせて大丈夫なのだろうか……

「ごっそさん……そんじゃ行ってきます」

「は〜い、行ってらっしゃい」

「行ってらっしゃーい」

二人に見送られて俺は家を後にする。いつも通りの通学路を通り学校を目指す。道中、二軒の家の前を通り過ぎる

「今日も騒がしいな……」

ご近所に住んでいる中島さんとスカなんとか……もとい、スカリエッティさん一家。大きめの木造住宅が中島さん。昔の特撮番組に出てきそうな秘密基地みたいな家がスカリエッティさん。どちらも大家族なのでこの時間に通ると賑やかな声が聞こえてくる

「おぉ、赤子庵とこの坊主じゃねぇか……」

「あっ……中島さん」

後ろから声をかけてきたのは中島家のお父さん。中島ゲンヤさん…たまに家で菓子を買いに来て、たまにこうやって朝にばったり会う時がある

「毎朝賑やかなですね……」

「まぁな……毎日退屈しねぇよ」

苦笑いをしながらどこかで嬉しそうな中島さん

「今日、帰りに水羊羹買いに行くから家の家族分と隣の分…残してといてくれないか?こし餡のやつ」

「そうなると……8つと6つですね、後でお袋に電話しときます」

「悪いな……家の連中も隣の連中も彼処の水羊羹が好きでな……」

「いつもありがとうございます……よろしければ家まで届けましょうか?」

「いいよ、ついでに煎餅も買いたいしな。ここんとこシュークリームだなんだと甘いもん続きでな。たまにはしょっぱい物も食いたくなる……」

「年寄くさいですよ……」

「実際、いい歳だからな……最近は娘たちの相手がきつくなってきた」

「それはなんとも……お疲れ様です」

そんな会話をしながら俺と中島は足を進める。やがて俺の通う学校の近くまできた

「それじゃ、俺はこれで
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