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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン55 科学水龍と神の雷
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果から逃れてしまった。

 降雷皇ハモン 炎→光 攻0→4000 

「バトルだ、我自身でウォーター・ドラゴンに攻撃!失楽の霹靂!」

 降雷皇ハモン 攻4000→ウォーター・ドラゴン 攻2800(破壊)
 三沢 LP2600→1400

「追撃の地獄の贖罪!」
「うおおおおっ!」

 三沢 LP1400→400

 テニスコート中に、三沢の絶叫が響く。無理もない、あの場で三沢が受けているのは、実体化した精霊による本物の雷撃なのだから。

「まだだ……!ウォーター・ドラゴンには、もう1つの効果がある!」

 そう。ウォーター・ドラゴンは破壊されても、墓地からハイドロゲドン2体とオキシゲドン1体を蘇生する特殊能力を備えている。その3体のモンスターを壁にすれば、ハモンの攻撃は防げずともバッド・エンド・クイーン・ドラゴンのダイレクトアタックは受けずに済む。

 ハイドロゲドン 守1000
 ハイドロゲドン 守1000
 オキシゲドン 守800

「くだらんな。速攻魔法、エネミーコントローラーを発動!この効果によりハイドロゲドンを攻撃表示に変更する!バトルだ、バッド・エンド!」

 バッド・エンド・クイーン・ドラゴン 攻1900→ハイドロゲドン 守1000→攻1600(破壊)
 三沢 LP400→100

「バッド・エンドがバトルによりダメージを与えた時、相手は手札を1枚選んで墓地へ送り、我はカードを1枚ドローする。残った最後の手札1枚、墓地へと送ってもらおうか」
「……ああ、いいだろう」

 確かにハモンの言うとおり、残り1枚しかない手札では選んでも何もあったものではない。デュエル序盤から使われることなくずっと手札にあったカードが、ゆっくりと墓地へ送られた。
 これで三沢はハンドレス、対するハモンは今のドローも含めてまだ3枚も手札を残している。状況は不利……だけど、まだ負けたわけじゃない。きっと何かできる事があるはずだから、まだ三沢の目は死んでない。

三沢 LP100 手札:0
モンスター:オキシゲドン(守)
      ハイドロゲドン(守)
魔法・罠:なし
ハモン LP2950 手札:3
モンスター:降雷皇ハモン(攻)
      バッド・エンド・クイーン・ドラゴン(攻)
魔法・罠:なし

「俺のターン、ドロー!」

 最後の最後に三沢が引いた1枚のカード……それを、静かにフィールドに伏せる。あのカードがなんにせよ、次のハモンのターンで決着がつくだろう。

「このカードをセットして、ターンエンドだ」
「我のターン。我が一撃で残ったモンスターのうちどちらかを攻撃すれば、地獄の贖罪により貴様の敗北は確定する……結局ウリアの奴は出てこなかったが、まあいい。もはや考えるこ
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