ターン55 科学水龍と神の雷
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力がまたしても元に戻ってしまう。
降雷皇ハモン 攻2000→4000
「なんだ、まだライフは残っているのに自壊させるのか?」
「黙って見ていろ!俺はオキシゲドンを召喚し、魔法カード……ボンディング−H2Oを発動!フィールド上に存在する2つの水素と1つの酸素を結合させ、デッキから水の化身を呼び起こす!出でよ、ウォーター・ドラゴン!」
ウォーター・ドラゴン 攻2800
満を持して現れた、三沢のエースたる水の化身。だが銀幕の障壁が消えて攻撃力4000になったハモンの前では、その攻撃力も届かない。これなら障壁を維持していれば……そう思った直後、彼が別のカードを手札から出した。
「装備魔法、幻惑の巻物を発動。このカードを降雷皇ハモンに装備しすることで、その属性を俺が自由に決めることができる。そして炎属性を宣言することで、ウォーター・ドラゴンの効果を適用。このカードが存在する限り、あらゆる炎属性モンスターと炎族モンスターの攻撃力は0となる!」
降雷皇ハモン 光→炎 攻4000→0
「バトルだ!ウォーター・ドラゴンで降雷皇ハモンに攻撃、アクア・パニッシャー!」
「小癪な真似を……だがまだ甘い。カウンター罠、攻撃の無力化を発動!攻撃は無効となり、バトルフェイズは終了する!」
「そんな、三沢の攻撃がかわされた!?」
大きく広げられたハモンの黄金の翼が盾代わりとなり、ウォーター・ドラゴンの吐き出した水のブレスを弾いて逸らす。明後日の方向へと飛んで行った水流が、砂漠のはるか遠くに着弾して重い音が響いた。
「これで、ターンエンドだ……」
ウォーター・ドラゴンの効果が生きている以上まだ絶体絶命というほどでもないが、今のターンでとどめを刺し損ねたことを悔やみつつターンを終える三沢。一方ハモンは今のカウンターに気をよくしたのか、余裕の面持ちでカードを引き……僕らにとっては運のいいことに、引いたカードはそのまま召喚できるモンスターではなかったらしい。少しだけイラッとしたままに、自らの分身を再び立ち上がらせる。
「スタンバイフェイズ、我のフィールドから永続魔法1枚を墓地へ送ることでバッド・エンド・クイーン・ドラゴンは蘇生が可能となる」
バッド・エンド・クイーン・ドラゴン 攻1900
先ほど返り討ちに会い葬られたドラゴンが、強欲なカケラを墓地に送ることでまたもやフィールドに現れる。最初からドロー目的じゃなくて、この蘇生効果を使うためだけに使ったということか。
「速攻魔法、サイクロンを発動。我はこのカードで幻惑の巻物を破壊する」
幻惑の巻物が破壊され、ハモンの属性が炎から光に戻ってしまう、これでせっかくの属性変更も台無し、ウォーター・ドラゴンの効
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