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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第49話 演技
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「脳と脳を繋ぐ研究は大変興味深いっすよ。これを学会で発表すれば、罪は相殺し元の研究生活に戻れるっす。あ!教師が良いなら子供達が目が覚めたら担任にでも」

澱みなく木山に取って、耳障りの良い話を展開している。
「耳を貸すな......コイツらがそんな事をする奴らじゃない」
しかし、サソリがそう言った後で木山は決意をしたように黒ゼツとトビの元に向かった。

「サソリ君......すまない......」
「賢明ナ判断ダナ」
「木山......」
黒ゼツの近くまで来ると、クルッと回りサソリを真っ直ぐ見つめた。
「だが、信じて欲しい......君を裏切る訳ではない......もっと早くこうするべきだったのだろう......私はもう大人だ」

!?
サソリは木山のキーワードに反応した。
大人......!?
あれほど毛嫌いしていた大人をワザワザ言った?
あれは、本心ではないのか?

サソリは一つ信じてみた。木山がどんな作戦を立てているか分からないが、何か考えがあってのことだろう。
ここは合わせるか
「木山!」
切迫した表情をして、不快そうな演技を始めた。
「残念っすね〜先輩......裏切られるってどんな気持ちっすか?」

「木山......それで良いのか?」
「......ああ、私の為にあまり力を使わないで欲しい」

力?
木山の為に力を使うな...,,,
コイツラに使えということか......?

「何ヲゴチャゴチャト......」
黒ゼツ麦野が腕を横に振り出すと波紋が広がり、緑色のメルトダウナーをサソリに向かって打ち出した。

「肝心ナモノハ何一ツ見エナイ......人形ニ逃避シテイタ負ケ犬風情ガ」

「オレが負け犬だと?」
サソリは目を閉じて、両眼にチャクラを溜めると万華鏡写輪眼を開眼した。
「あらら」
トビフレンダが手で蛍光灯の光を遮るようにサソリの眼の変化をつぶさに観察した。
サソリの万華鏡写輪眼の紋様を見た黒ゼツとトビは、思わずたじろいだ。
「アノ眼ハ......ヤハリ、マダラカ」
「影十尾計画のね......合点がいったっすね」


かつて忍の世界を二分したうちは一族の頭目。
名前を口にするだけで、震えが止まらないとされる者がいるほど脅威となった才能とカリスマ性を持った忍。

長い金髪をポリポリ掻きながら、ため息を吐いた。
「『うちはマダラ』っすかー。誰がこんな細工をしたんすかね」
「マダラ?」
サソリは自分の両手を覗き込むように眺めた。
うちはマダラ......確かに奴はそういった。
伝説になぞられるように語り継がれる逸話。
一人で地形を変える程の力を持ち、木の葉の初代火影と唯一対等に渡り合ったうちは一族のかつての長だ。
終末の谷で戦死した
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