第49話 演技
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かね〜」
..................
「「は?」」
グルグルの面をした少女の予想外の回答にサソリと木山は高まらせた緊張感を何処に持って行けば良いのか分からずに素っ頓狂な声を漏らした。
「オイラは、人間のようにうんこをする事をしないんすよ〜。色んな奴に訊いても真面目に教えてくれないんすよね」
「何だコイツ......」
「色々ぶっ飛んだ子だ」
さすがにサソリと木山はドン引きをしたが、トビフレンダは気にすることなく胸を張り出した。
「オイラなりに、色々調べてみたんすけどね〜。確かかなりすっきりする感覚らしいみたいっすね。先輩も人間になったからあるはずっすよね......」
「ふざけてんのか貴様」
「これだから嫌になるんすよね〜」
首だけをサソリに向けて、赤い目を煌めかせた。目の前に居たトビフレンダが木の質感の分身体となり、人形のように固まった。
「!?」
「油断しちゃあ、ダメっすよ先輩」
いつの間にかサソリの背後に移動したトビフレンダが大きく腕を振り上げて、挿し木のように複数の樹木でサソリの分身体を串刺しにした。
「がっ!?」
「排便って人を殺した時のすっきりした感覚に近いって思うんすよ!」
「サソリ君!」
身体中に挿し木で滅多打ちにされて、崩れ落ちるサソリを目にして思わず叫んだが......直後にポンと誰かの手が木山の頭を撫でた。
「?」
木山には、何か凄まじいスピードで動いている白黒の物体にしか確認が出来なかった。
しかし、不思議と安心感があった。
サソリの身体を形作っていた砂鉄が崩れ始めて、真っ黒の砂の塊へと変貌した。
「さあて、次は〜」
高速で移動してきたのは、外套を半分脱ぎ捨てて移動して来たオリジナルのサソリであった。
サソリは印を結ぶと、術を展開した。
砂鉄時雨!
崩れ始めた砂鉄が細かい刃となり、クナイのように攻撃をトビフレンダに浴びせた。
トビフレンダは、樹木を腕から成長させてすっぽりと身体を覆い、防いだ。
木山の目の前に上半身裸のサソリが現れて印を結ぶと地面に両手を付けた。
土遁 山土の術
床がせり上がり、トビフレンダを挟むように土砂の塊が出現して、左右の土砂が勢い良くぶつかり合った。
少し息を切らしながら、現れたサソリの姿に木山は内心ホッとした。
「間に合ったみたいだ」
サソリは、人差し指から伸びているチャクラ糸を確認した。
その糸は木山の手首に付いており、規則正しい振動をサソリに伝えていた。
握手をした時にサソリは木山の脈にチャクラ糸を付けており、木山のバイタルが手に取るように分かっていた。
「一瞬、危ない時があったみたいだな......」
早々に麦野との戦闘を切り上げたのもこのバイタルを伝
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