第49話 演技
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かも(←!?)
困っているだろうから、届けますかね
赤い雲の模様がプリントされている外套を畳み出していると背後から声が聞こえた。
「超何しているんですか?」
「わひゃあぁっ!?」
完全に油断しきっていた佐天は、その場小さく飛び上がった。
慌て見ると、小学生くらいの女の子と黒髪の大人しそうな女性が足をフラつかせながら佐天の背後に立っている。
「び、びっくりしたー!驚かさないでよ」
「超こっちのセリフですよ!太眉隊長って超誰ですか?」
「へ!?ひょっとして聴いていたりします?」
コクンとうなづく絹旗と滝壺。
「太眉隊長って......ふじおか」
「わああああぁぁぁぁぁぁぁー!忘れてください」
顔を真っ赤にしながら、何度も拝むポーズで頭を下げた。
佐天の登場に変に力が抜けてしまった、絹旗と滝壺は呆気に取られて互いに視線を絡ませた。
「超脱力しました」
「ふふふ......味付け海苔」
「って超そこかーい!」
「あう......あう」
しどろもどろになっている佐天は、このまま光の速度でいなくなりたい気持ちでいっぱいになってしまう。
自分を氷漬けにして殻に閉じこもった。
「その服の持ち主は超知り合いですか?おーい」
「......能力者......?」
絹旗が窒素装甲で氷を破壊し、中から外套を持った佐天引きずり出した。
「......うぅ......恥ずかしくて死にそうです」
涙をダラダラと流しながら、項垂れる佐天。
「その服の持ち主を超知っていますか!?」
「えと!?サソリの事?赤い髪で目付きが鋭い男の子なんですけど」
赤い髪
黒い服
目付きが鋭い男
「お前の超知り合いですかコノヤロー」
佐天の胸ぐらを掴んで、無理矢理立たせて、ワナワナ震え出した。
「ちょっ!?何で怒っているの?!」
「その男のお陰でこっちは超迷惑しているんですよ!」
「さ、サソリが?!サソリはそんな事をしないわよ」
「現に麦野が......あぁー!!」
絹旗が思い出したかのように大声を上げた。
「!!?」
「超追跡です!」
佐天の腕をガッシリ掴んで滝壺と部屋の出口へ向かった。
「ちょっ!どういう事?」
「麦野達は超こっちですか?」
「うん、そこの通路を右」
「??サソリもいるのかな」
首を傾げる佐天をグイグイ引っ張って連れていく絹旗と滝壺。
滝壺だけは、走りながら佐天のAIM拡散力場を計測していた。
??
なんか違う感じがする
この世界とは異質な......
******
テレスティーナを幻術に堕としたサソリと木山は、グルグルの面をした金髪少女を見上げた。
かつて所属していた『暁』でサソリの欠番を埋めるために入団した謎の忍『トビ』
「木山これを持っ
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