第49話 演技
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達を見捨てることになりかねない。
すると、バレバレの忍び足をして来る音が入り口近くから聴こえ出して、緊張が走る。
「まさか......」
咄嗟に物陰に隠れると、入り口から手を鉄砲の形にした黒髪の活発な少女が買い物袋を揺らしながらやってきた。
「あー、こちら佐天隊員!新たなエリアに到着しました」
とブツブツ言いながら、ビシッと指鉄砲を構えてた。
本人のイメージでは、未開の地を探検する探検隊のイメージである。
「太眉隊長......やはり新生ミュータントがここに居るという情報は本当ですかね......ん?隊長?隊長ぉぉぉー!」
ナレーション(声:佐天涙子)
突如上がった、隊長の悲鳴。
メンバーに緊張が走る。
果たして、太眉隊長は無事なのか?
そして、兵器として開発されていた動物ミュータントとは、本当にいるのか?
CMの後
衝撃の事実が明らかに!
チャンネルはそのままに!!!
..................
決めポーズをしている佐天を滝壺と絹旗は、呆れたように眺めていた。
「どう思います?」
「むぎのじゃない......」
「そんなの見れば超分かります!」
物陰に隠れながら、コソコソと話をしている。
佐天は崩落している天井を見上げてながら、瓦礫の前に移動していた。
「お!いい感じに崩れているではないかー!ここに太眉隊長が挟まれて、隊員に救出......いや、死んだ方が感動するかも」
中腰になりながら、瓦礫をコツコツと弄り出した。
ススメ!太眉探検隊
研究所に潜む生物!
黒いミュータントの謎を追え!
老朽化していた建物を調査しに来た太眉隊長。
しかし、突然轟音が鳴り出して隊員の一人に瓦礫が襲いかかった。
「ぬ!?どくんじゃぁぁぁぁぁ!」
太眉隊長は、隊員にアックスボンバーを繰り出して、押し除けた。
「た、隊長ぉぉぉー!大丈夫ですかー!?」
「お、俺はもうだめじゃ......お前達は先にススメ!俺に構うんじゃ......」
「隊長、隊長ぉぉぉー!」
太眉隊長は息を引き取った。
命を賭してまで、解明したかった動物ミュータントの調査。
隊員は涙を流しながら、隊長の眉毛に貼った味付け海苔(非常食)を食べ始めた。
「って......太眉隊長の眉毛って海苔かーい」
ビシッとセルフツッコミをしながら、佐天が腰を上げた。
「ん?」
崩落した現場の近くに身に覚えのある外套が目について持ち上げた。
「これってサソリの?」
既に術の効果が切れていた外套は佐天が軽々持てる程になっていた。
「まさか、サソリの身に何か......」
服を脱がされて、逃げるって卑猥な事をされたのかな......
惜しい事をしたな(←!?)
もう少し早く来ていれば良かった
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