巻ノ五十五 沼田攻めその十五
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「よいな」
「はい、わかりました」
「それではさらにです」
「我等攻めまする」
「そういたしまする」
兵達だけでなく十勇士達も応えてだった、彼等は即座にだった。
幸村に率いられ退く北条の兵達を散々に攻める、それを沼田城から見てだった。
信之は彼の家臣達にだ、こう言った。
「あの攻め方は源二郎じゃ」
「何と、源二郎様がですか」
「援軍に来て下さったのですか」
「うむ、間違いない」
こう兵達にも言う。
「それではじゃ」
「我等もですな」
「城をうって出て攻める」
「そうするのですな」
「皆わしに続け」
信之はこうも言った。
「源二郎達と共に攻めるぞ」
「では」
沼田城の者達も応えた、そしてだった。
城からもうって出てだ、北条の軍勢を散々に打ち破った。こうして真田家は沼田での戦を彼等の勝利で終えたのだった。
巻ノ五十五 完
2016・4・28
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