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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
38.海です。海と言えば水着。水着と言えば美女。美女と言えば…
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儘を…私はお前に恋慕を表明してしまったんだぞ!そんな女と一緒に生活出来る訳無いだろ!」

気付くと私は泣いていた。
好きだからか、別れたくないからか…分からない…
「随分と自信家ね!美少女ピエールちゃんは!」
ビアンカ殿が嫌味な口調で食って掛かってきた。
「リュカは貴女と一緒に居ると、妻である私より貴女に気持ちが行ってしまうって言いたいんでしょ!」
「そんなつもりはない!ただ…私が居ると気まずくなるのでは…と…」
「ならないわよ!リュカも私もピエールの事を大事な仲間だと思っているのよ!もう、家族なのよ、私達は!」
「……仲間……家族……」
「もし、リュカの心がピエールに行ってしまっても、取り戻す自信が私にはあるわ!だから私達を見捨てるなんて言わないで…」
ビアンカ殿の優しい口調が、私の涙を止まらなくする。
「わ、私 (ヒック)も…別れ(ヒック)たく…ない…(ヒック)」
リュカとビアンカ殿は、私を優しく抱き締めて囁く。
「じゃぁ、ずっと一緒に居られるじゃない…私達」



一頻り泣き晴れやかな気持ちになったところで、私は自室へ戻る事にした。

「あ!ピエール待って!」
リュカが呼び止める。
まだ私を泣かせる気だろうか?
「何?リュカ…?」
「で、どっち?」
そう言って水着を2つ掲げる…
この男は………
「ワンピースだ!バカ!」
私は怒鳴り、ドアを勢いよく閉める!
ドアが閉まる瞬間、リュカの声が聞こえた。
「チェッ…ビキニの方がエロいのに…」
だから私はあいつが………………大好きだ………

ピエールSIDE END



<テルパドール近郊の砂漠>
ビアンカSIDE

灼熱の砂漠にリュカの歌が響き渡る。
月の砂漠がどうの…と、訳の分からない歌を歌いながらリュカは砂漠を歩き続ける。
「…何であんなに元気なの?」
私はもちろん、他のみんなも耐えられず馬車の中へ避難している。
しかしリュカだけは大きな日傘(と言うよりパラソル)をさし、パトリシアに日陰を作り歌い続けている。

パトリシアと相合い傘をしているリュカを見て、ヤキモチを焼いている自分がいる事に気が付き一人赤面してしまう。
そんな私にマーリンは気付いたらしく、
「あんな男と結婚してしまったんじゃ、馬如きにヤキモチを焼いていたら、気苦労が絶えんぞ!」
って、冷やかされた。
そしたらピエールまでも、
「ビアンカ殿は贅沢だ。ベットの中まではパトリシアは入って行けないのだから、相合い傘くらいは許してやるべきだ」
と、からかわれた。
「しかし、本当に元気じゃのぅ!つい先程あんなに頑張っておったのに…」
ニヤつくマーリンに私は更に赤面する。

少し前に、結構大きめなオアシスがあったので、そこで一休憩をしてい
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