第三百五十九話
[8]前話 [2]次話
第三百五十九話 母との会話
梨花は梨奈を見続けた、すると彼女がキッチンで自分で淹れたミルクティーを飲んでいると梨奈が二人の母にテレビを観ながらこんなことを言っていた。
「お母さん、塾に通ってからね」
「成績上がったわね」
「うん、前よりもね」
「それはよかったわね」
「最初塾に言った時はね」
梨奈は母にテレビを観つつ話していた。
「まさかね」
「成績上がるとは」
「思ってなかったの」
「期待していなかったのね」
「予習と復習でね」
「充分って思っていたのね」
「そうだったの」
実際にというのだ。
「もっと勉強しなきゃって思ってたけれど」
「それよりもって思ったの」
「お母さんも」
「そう、梨奈ちゃんには誰かに教えてもらう方がいいって」
それでだったというのだ。
「塾をって考えたけれど」
「それで塾に行ったら」
「成績上がったわね」
「よかったわ」
にこにことして言う梨奈だった。
「本当にね」
「やっぱり成績が上がると嬉しいわよね」
「うん、成績がいいに越したことはないから」
小学生でも学業が本分なのでこのことは当然だ、そして梨奈もまた。
「だから私もね」
「嬉しいのね」
「とてもね」
実際にとだ、母に答えた。
「塾に行ってよかったわ」
「それぞれの子に合った勉強、そして塾があって」
「私は人に教えてもらう、そしてあの塾がなのね」
「合ってるのよ」
「そういうことなのね」
「じゃあこれからもね」
「勉強頑張るね」
梨奈は自分から笑顔で言った。
「そうするわね」
「そうしてね」
「うん、算数も出来る様になったし」
「それが一番嬉しいのね」
「今までわからなかった問題がわかって」
塾に通ってからだ。
「テストの成績も上がったから」
「そっちも頑張ってね」
母も笑顔で言う、梨花は自分の読みが正しかったこともここで知ったのだった。そのことにミルクティーを飲みつつ満足した。
第三百五十九話 完
2016・7・15
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ