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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第百五話 幼き魔術師達の覚悟
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とは伝えたと頷いてみせるアリサの母親

「すずか、正直生半可な覚悟では行かせるつもりはありません。
 一度、境界を超えたら最後、どれだけ渇望しても戻ることは出来ず、そして月村に戻ることすら出来なくなるかもしれない。
 それでも覚悟は揺らぎませんか?」
「はい。
 私はこの道を進んでいきます」

 月村に戻ることが出来なくなる。
 そんなことを言われても、すずかの答えは一切の迷いもなく、ただ真っ直ぐであった。

 その応えに満足するように頷き、アリサの両親と僅かに視線を交わし、満足したようにもう一度頷いた。

「衛宮士郎さん。
 未熟者ですが、娘を、すずかをよろしくお願い致します」
「アリサのことをどうかよろしくお願い致します」
「至らぬところ多々あるとは思いますが、どうか、娘をよろしくお願い致します」
「妹を、すずかをお願いします」
「「すずかお嬢様をお願い致します」」

 すずかの母親、アリサの母親、父親、忍、ノエルとファリンが深々と頭を下げ

「未だ未熟者ではありますが、この身にかけてお約束致します。
 二人が真っ直ぐ進んでいけるように」
「我が主、士郎の従者として、お二人を微力ながら支えさえていただきます」

 士郎とリインフォースが同じように頭を下げ

「改めて、これからよろしくお願いします」
「未熟な弟子ですけど、よろしくお願いします」

 最後にアリサとすずかが頭を下げる。

 こうしてアリサとすずかの二人は正式に家族公認の下、士郎の魔術の弟子となった。

 最後に二人の魔術師のことは管理局から何らかの問い合わせがあるか、士郎が義務教育が終わった後も管理局に協力する場合のみ、明かす事にすることに話がまとまり、今夜の会合はフェイトとプレシアが戻ってくる前に静かに終わりを迎えた。

 管理局が士郎に弟子が二人も出来ていたことを知り、また一波乱あるのは少し先の別の話
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