好き勝手
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魔法使いが使用する物』
金髪少女は今度は別次元かよ!?と頭を抱える。
「違う次元?……つまりハクバさん貴方達は別次元から来たの」
『そうです』
ハクバはアッサリ肯定する。
金髪少女は余りにファンタジーな世界の話にウンウン唸る。アリサの他も流石に許容範囲から外れて頭を悩ませていた。
忍が悩む中恭也が質問を引き継ぐ。
「……違う次元、つまり異世界からの来訪者と言う事か」
『そうです』
「では此所、海鳴町に来た目的は何だ」
『目的は特にないです。此所に来たのは偶然』
「……偶然に来るようなモノなの?」
『そう言われてもそれ以外に言い様がない。この世界に来たときに偶々この町になった』
「それじゃあアリサちゃんとすずかを助けてくれた理由は?」
『マシュラが散歩してる時に誘拐の現場を目撃してマシュラが助ける事にした』
「…散歩ってもしかしてマシュラさんって海鳴町に住んでるの?」
『マシュラは何年も前から住んでる』
「そう、何年も前からね……申し訳ないけど海鳴に住んでるなら裏関係の管理人としては放置する訳にいかないのよね」
『裏関係?』
「ええ。別にマシュラさんを追い出そうとかそう言うんじゃないのよ。ただマシュラさん以外も別次元関係で何か起きるかも知れないから話を聞いておきたいの。…最悪連絡先を教えてくれるだけでも良いの」
忍は本音なら根掘り葉掘り聞きたいがすずか達を助けて貰った手前出来るだけ譲歩した。
『そうですか……マシュラどうします。少し話しますか?』
マシュラは少し考え頷いた。
「そう了承を貰えたみたいね。……でも此所で話すのはなによね。今晩家に来てもらって良いかしら?」
美人な女性である忍の家への誘い。
忍は言い方が少し厭らしかったかしらと思ったが、当のマシュラは顔には出てないが雰囲気から面倒くさいと言う感情が出ていた。電話で済まそうと言う考えがありありと解る。忍は顔を引き吊らせた。
『ではまた今晩』
忍は食い下がりマシュラと今晩会うことを約束すると、マシュラはこれ以上の面倒は御免だとばかりにさっさと窓から身を乗りだす。
「あ、あの!マシュラさんは私の正体とか聞いてたんですよね」
赤い戦士は頷く忍はギョッとする。
「え!?ちょっと待って一族の事を聞いてたの!?」
忍はこのまま帰すと不味いかと慌てた。
だが下手に止めてもあの身体能力なら逃げられる。更に機嫌を害して今晩会う約束すらすっぽかされる気がしてどうするか迷った。
「……どうでもいい」
「どうでもいいって……吸血鬼な事が気にならないなんて」
「……気になると思うのは自意識過剰。ストーカーされたと妄想する様な
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