好き勝手
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全滅。誘拐された二人も無事で事件は解決。だが赤い戦士という謎が残った。
ドサッ"
意識を失った主犯の氷村はメイド服の二人に縛られて床に転がされた。
少女救出の為に突入してきた4人。
すずかの姉、月村忍。忍の恋人、高町恭也。
月村家のメイドのファリンとノエル。
其々が現状一応は味方と呼べるが正体が掴めない赤い戦士に、敵意が無いこと示す為に先に自己紹介をする。
「改めて聞きます。貴方は何者なの」
忍の問い掛けに答えない赤い戦士。緊迫する空気。忍がもう一度同じ質問をしようとした時に別の所から解答者が出てきた。
『それは私がお答えしましょう』
「な、なに!?」
機械音と共に出てきた掌サイズな亀と馬を合わせた様な空に浮かぶメカ。
「ほんと何、此れは!」
『驚かせて申し訳ない。私はハクバ、マスターであるマシュラのデバイス』
「は、ハクバね。マシュラと言うのはソチラの赤い方の事かしら?」
忍は動揺しながらもハクバとの会話をする。
『はい』
「そう赤い方はマシュラさんね。それでハクバさんが、デバイス?」
『そうです。デバイスとは魔法を使う補助アイテム。形を違いますが魔法使いの杖だと思って下さい』
「ま、魔法?」「使い!?」
アリサ、すずかが器用に驚く。
二つの意味で驚いた。メカメカしいハクバから魔法なんてファンタジーな言葉、それに赤い戦士マシュラの姿はどうみても魔法でなく物理アタッカー。
「そ、そのマシュラさんのあの姿も魔法関係?」
『いえ、現在の姿は魔法ではなくハイパーフォームと言ってマシュラの、此方風に言えばレアスキル、特殊能力のひとつ』
「魔法じゃないんだ。…………特殊能力?」
『はい。魔法よりも珍しい』
「……どっちも見たことないわよ」
アリサ一人を除いて此処に居るのは吸血鬼や戦闘民族、ロボ、自分が特殊な存在だったりするので、そう言うモノが有るんだと驚いてはいたが一応は納得する。
感性的に常識人な金髪少女は少し頭が痛くなっていた。
「ハクバさん貴方には人工知能があるの?」
『はい、有ります。無ければ喋れない』
ハクバは簡単に答えたがそれは現代に無い技術。
と言う事は夜の一族の自動人形と同じ様な存在かと忍は考えた。
「ねぇデバイスって言ったわね?貴方みたいなデバイスは他にも有るの?」
『私の他にもデバイスと呼ばれる物は無数に存在する』
「無数?私は此でも……裏を含めて色々知る機会があったわ。それなのに貴方みたいな存在を全く知らないわよ?」
忍の問い掛けにハクバは少し沈黙した後に答える。
『正確に言えばこの世界には殆んどない。デバイスとは本来此処とは違う次元に住む
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