好き勝手
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男、恭也とメイド二人は足留めを目的とし赤い戦士と対峙する。三人の決意は並々ならない。
忍はそんな覚悟を無駄にしない為に唇を噛み締め、赤い戦士を警戒しながらすずか達の元へ向かう。
「お姉ちゃん」
「すずか!二人とも良かった!(辿り着けた?)」
忍はすずかの元に辿り着く。忍は妹を抱き締め安堵しながら、赤い戦士が見ていたのになにもしなかった事に不思議に思った。
「すずか、アリサちゃん!三人が足留めしてくれてる内に逃げるわよ!」
「ちょ、ちょっと待って!!だから違うの!」
「し、忍さん!その人味方と思う!誘拐した犯人の男達を倒してくれたのあの人だから!」
アリサ、すずかがそう叫びを上げると…忍達は固まった。
そう言えばと忍は冷や汗を流す。さっきまで二人は止めてとか違うとか叫んでいた。四人とも目の前の脅威に(赤い戦士)に意識が行き過ぎて無視していた。
よく考えればすずかがお姉ちゃんと呼んでから向こうかしたのは、……恭也は攻撃を防いだだけ、
「…その………貴方は誘拐犯の一味じゃないの?」
忍が引き吊った顔を赤い戦士に合わせてたずねた。
問い掛けに赤い戦士は槍を下ろし普通に頷く。
何やら足止めとか言ってた三人から何とも言えない空気が流れる。
「えーと、……ホント?」
三人を見ない様にして忍がもう一度聞く。
「おねえちゃんホントだよ!助けてくれたんだよ!本当の誘拐犯は地面に倒れてる人達だよ!」
誘拐された本人のその証言に四人はホッと息を吐いた。特に命を覚悟した三人の吐く息は大きい。ただ若干顔が赤い。
忍は直ぐに気を引き締めた。
「そ、その誤解してたみたいね。ゴメンナサイ。
それと姉として二人を助けてくれた事を感謝します。…………ですが貴方はなんなの?え、なに?」
赤い戦士は手のひらで質問を遮り、何時のまにか気絶から覚めたのかユックリと逃げようとしている氷村の方に指を向ける。
「誰?……あ、氷村!!」
忍はボコボコな顔に一瞬だれか解らなかった。
「くっ!」
「待て!!」
氷村は窓に向かう。誰からも窓から逃げようとしてるのが判る。腐っても夜の一族、足の早さは人の枠を越えている。恭也達も常人を越えた速さがあるが四人は位置的に追い付けない。
「ちょっと!!逃げられるじゃない!」
アリサが叫ぶと赤い戦士が消えた。
探すと、氷村は窓から飛び降りる前に赤い戦士に襟首を捕まれ捕獲されている。まるで猫の子の様に情けない姿で気絶している。どうやら首があった絞まったようだ
この場にいた全員が思った、いつ動いたんだよと。
赤い戦士に吊るされた誘拐の首謀者氷村は意識を失っている。これで誘拐の首謀者、犯人の一味は
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