悪党は問答無用に痛い目にあうのがテンプレ
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した」
氷村は此のままでは残りの自動人形も直ぐに同じ運命を辿ると理解する。あれは夜の一族より恐ろしい化け物だと理解した。
氷村は最後の盾、夜の一族の秘宝、余りの凶悪さに封印された最強の戦闘用自動人形イレインに命令を下す。
イレインは先程のふざけた様子を完全に無くし、ただ戦闘人形として命令通り赤い戦士に向かう。
イレインは戦闘用に造られた自身の頭脳で赤い戦士の戦闘力を計り最適の行動を行った。
イレインは赤い戦士のデータを元に自分の戦闘力を比較する。
「…………」
結果はスペック、戦闘力は圧倒的に自身の方が下。戦闘用に造られた彼女は慢心や現実を見ないと言う事はしない。計算機に客観的なデータを打ち込み答えを出すだけ、その答えがイレイン自らの戦闘力では勝てないと出した。
だが戦闘人形のイレインは悲観、恐怖はしない。命令を遂行するのに取れる手段を取るだけだ。
「いきなさい」
イレインは生き残った同族に突撃を命じた。
突撃した同族は先に逝った仲間と同じ様に赤い戦士に辿り着く前に鉄屑となっていく。
それで良い。イレインはその計算通りな結果に動揺しない。少しだが赤い戦士の注意を逸らしている。
イレインはその隙に赤い戦士の背後に素早く回り、自分の身を弾丸として赤い戦士に向かって飛んだ。
イレインが出した最も勝てる可能性が高いと踏んだ答えは、隙をついた瞬間での純粋な最速の一撃。
死角からの攻撃、接近は成功。
イレインは赤い戦士の首筋に刃を落とした。
この瞬間イレインが見た光景、赤い戦士の背後、赤い戦士はまだ残った人形をバラしている。イレインに気付いる様に見えない。イレインが繰り出した刃は首筋まで残り1.8 p。刃は0,1秒未満で赤い戦士に辿り着く。
「な……ぜ」
(なんで……コンクリートの壁に……)
イレインは気づいた時には壁にぶつかっていた。
「……ゆる…さな…身体を……ボロにし…お前も……同じ目にあわせ……やる!」ギギギギ
イレインは錆び付いた機械の様に動き出す。
イレインが創造主の夜の一族に封印された理由、それは暴走モード、暴走モードが発動する条件はクリア、イレインは暴走モードとなる。……だが
「……あ」ドサッ
立ち上がった瞬間、イレインは崩れ落ちた。
(……うご……かない)
イレインのボディーは一瞬にして暴走モードに移行するも、活動出来ない程に身体を壊されてしまっていた。
(…………ちくしょ)
そのままイレインは火花を散らしながら眠るように機能を停止させる。
しかし自動人形でイレインだけがバラされなかった。理由が何なのかは赤い戦士の冷たい表情からは判らない。
誘拐犯は切り札が一瞬でヤられ呆然として
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