悪党は問答無用に痛い目にあうのがテンプレ
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な訳の判らない奴にこれ以上舐められて堪るかと……恐怖と怒りに任せ爆発した。
「射て!この化け物を撃ち殺せ!」
一人が雄叫びをあげると男達が次々と汚い罵声を上げ戦士に対して連続して発砲。
室内で男達の中に居る赤い戦士への発砲だ。射線の先には味方も居る。男達は冷静さを失い同士討ちなど気にしない。いや同士討ち等気にしては勝てないと判断した。
赤い戦士が男達の捨て身な攻撃に示した反応は冷笑。
戦車にでも乗っていないと防げないだろう四方八方から襲ってくる銃撃の中での冷笑。赤い戦士は上に飛んで逃げる事も出来たがその場で留まった。
数十の銃弾が赤い戦士に殺到。
心臓、目、喉、足、額、腕、腹、頭、等々全てをバラバラに狙った弾丸の雨。
雨が赤い戦士の範囲数十センチに入ると甲高い金属音が連続して数十回響く。直後に壁に何かがめり込み穴を作る。壁をめり込んだそれは銃弾、赤い戦士に向かっていた銃弾。
「う、嘘だろおい」
「はぁ!?防がれた!?ふざけんなよおい!!」
赤い戦士は槍を振るった。槍を瞬かせ四方八方から一斉に来た数十の銃弾を槍で正確に一発、一発弾いていた。
それも男達に銃弾が跳ね返らない様に調整しながらだ。人を越えた肉体と反射神経が可能にした人外の技。
人なら確実にミンチになる程の弾幕を赤い戦士に向けた。オーバーキルになるはずだった。
「くそ!!弾が尽きるまで!うて、射てええ!!」
「死ねよ!何で死なないんだよ!!」
男達は何かの間違いだと自分に言い聞かせ更に苛烈に発砲を再開した。今度男達の引き金を引いた感情は恐怖。悲鳴を上げてガムシャラに射つ男達。
さらに激しく赤い戦士に向かう銃弾の雨。
数十から百に達するまで響く金属音。
最初の発砲から十数秒後、火薬の臭いで満たされた室内に、カチカチカチと玉切れの音が響く。
男達の何人かはガチガチと歯を震わせ泣いていた。
赤い戦士に向かい打ち出された百発を越えた銃弾。鎧を着ていても鎧は破壊され尽くして見るも無惨な姿になる筈……なのにだ。赤い戦士は生きてる。
いや、生きているどころか銃弾の雨を受けた筈の赤い戦士は鎧に傷一つない無傷。最初と同じ、余裕そうに肩に槍を担いで佇んでいる。
室内の壁には発射された弾丸の数と同じ100を超えた無数の穴が、全ての弾丸を弾いたと雄弁に語っていた。
銃を射ち尽くした男達は理不尽に騒然とする。乾いた笑みを浮かべる。泣いた。
男達には槍で防がれたと言う事実は槍の余りの早さに見えていない。ただ男達には戦士の前に見えない壁が有り銃弾を防いだ様に見えただけだ。
瞬間移動、見えない壁。超能力?魔法?一体何なんだ。だが何であれ赤い戦士に銃が効かないという事実に代わりない。赤い戦士の動きが見
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