悪党は問答無用に痛い目にあうのがテンプレ
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戦士が練習は終わったとばかりに槍をコンクリートの地面に突き刺し男達を見据えた。
反撃しようとしたもの以外は男達は全員無事。
勿論伏せていただけの男達の実力ではない。偶然でもない。赤い戦士が御丁寧にも当てなかっただけだ。
赤い戦士は無言。だが目は雄弁に強者が弱者に対して要求してる。降伏しろと言っている。
男達は反発しない。いや出来ない。
切り裂かれた後のあるコンクリートの壁や床。
男達は脳裏にあの槍に切り裂かれる自分の身を幻視出来る。次にあの槍の舞を見るなら対価は命。
このまま男達は脅迫に屈して…………終わる訳はない。
「何をしている!お前ら!お前らは銃を持っているだろう!一斉に射てば弾かれたりしない!早くこの赤いのを射て!」
氷村が自身は後ろに下がりながら命令を下した。
叫んだ氷村もまた赤い戦士の槍さばきに混乱し恐怖していたが、氷村は上位種の吸血鬼である自分に対して見下した様に見える目線は許されないと激怒、肥大化した自尊心は恐怖を一時的に忘れさせていた。
槍を恐れていた男達はその叫びで便りになる現代の兵器を持っている事を思い出す。二発防がれたからって構わない蜂の巣にしてやればいい。それなら防がれる事もない!男達は立ち上がり懐から拳銃を取り出し赤い戦士に向けようと……した。
瞬間夜の一族超人的な聴力があるすずかは聞いた。赤い戦士が呟やいたのを……。
遅いな。
男達は赤い戦士に銃口を向けた……が其所に赤い戦士は居ない。男達が赤い戦士に銃口を向けた思った時には既に其処は空白。赤い戦士が消えていた。
「ぐばぎゃああ!!?」
男達がどこに行ったと思うと同時にバキッと言う音が聞こえた。男達は飛んだ仲間の姿を見る。それはアリサを真っ先に犯そうとした男。男は壁にぶつかりバゴンと言う音を鳴らし落ちた。
男達は直ぐに飛ばされた男の元居た場所を恐る、恐る見ると、男達の中心……其処にはいつの間にか槍を肩に担いだ赤い戦士が存在。男達は悲鳴を上げ離れた。
「……どうした。来ないのか?」
初めて聞こえた底冷えする様な赤い戦士の声。
明らかな挑発。
男達の中では赤い戦士は瞬間移動が出来る化け物。
赤い戦士は瞬間移動はしてはいない。それどころか特別な力も使ってない。移動して軽く殴る、ただ其れだけの動作をしただけ、動作を男達の目に映らない程高速で行われただけだ。
つまり特殊な能力より質が悪いと言う事だ。
戦いは終わらない。いや火が付いた。
今男達は恐怖と同時に荒れ狂う程の怒りを感じていた。
男達に囲まれていながら一人飛ばした後は動かなかった赤い戦士。手加減どころかまるで自分の相手には成らないと言いたい様な行動。
男達は暴力で収入を得てきた人種、こん
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