機動戦艦ナデシコ
1442話
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そうに首を傾げるが、そう言われればそうなんだよな。
ただ、以前のリハーサルの時から色々とあったのが大きい。
それだけに、どうしても長い時間があったと思えてしまう。
「それより、もしかして私達が最初だったんですか?」
メイリンの質問に頷きを返す。
「ああ。ラクスはまだ来てないな。他の世界の歌手もまだだ」
「他の世界の歌手ですか。……どんな人がいるんでしょう?」
ミーアもやはり他の世界の歌手には興味があるのか、そう言葉を挟む。
「そうだな。ランカ・リーという歌手で、マクロス世界では現在一番有名な歌手だ」
シェリルが俺の恋人になってシャドウミラーに来なければどうなったか分からなかったが、今のマクロス世界ではランカの一強状態だ。
勿論他の歌手が何もしていないという訳ではない。
マクロス世界では、色々と実力のある歌手が出て来ている。
特に今回のライブに参加するようにシェリルが誘ったワルキューレのような面々は頭を出してきた実力者の筆頭だろう。
それでも、やっぱりランカより人気のある歌手は今のところ出ていない。
「ランカ・リー、ですか。どんな人なのか、会うのが楽しみですね」
お世辞といったものではなく、本当に心の底から他の世界の歌手に会うのを楽しみにしているのだろう。
まぁ、考えてみれば歌手をやっている者にとって、マクロス世界というのは色々と特別な世界と言ってもいいのだろう。
何しろ、リン・ミンメイを始めとして何人もの歌手が戦争を止めたり、勝利を決定づけたりしてきたのだから。
シェリルとランカは、マクロス世界で神とまで呼ばれたバジュラを歌でどうにかした。
それも、グレイスに操られている女王級のバジュラをだ。
ああ、バジュラといえば……ランカが飼ってるバジュラ、あい君。このバジュラは今回こっちに連れてきたいって要望があったんだが……結局却下となってしまった。
理由として、やはりその外見だろう。
幼生体のバジュラであればまだしも、今のあい君は思いきりバジュラっぽいバジュラだ。
身内だけでやるライブならまだしも、今回はナデシコ世界の人間が大勢集まる。
そんな中にバジュラがいたら、騒動になる事は間違いなしだ。……それどころか、木連にも流されるライブの映像を見て、また地球が敵だと判断されてしまったら最悪の展開だろう。
だからこそ、残念ながら今回はあい君の参加は見送らせて貰った。
本当ならこっちに連れてくるくらいはしてもいいかと思っていたんだが、寂しがってライブ途中で乱入されでもしたら洒落にならないし。
そんな風に考えている間に、ゲートの周辺に転移フィールドが生まれる。
うん? 誰が来た? 噂をすれば何とやらってことで、ランカか?
そう思ったのだが
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