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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第539話】
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、そしてウィステリアは篠ノ之束へと近付いた。


「初めまして――と言っておきましょうか、ミス束」

「……変な物言いをするねぇ、君。 その物言いだと、君は私と『初めまして』じゃないんじゃないのかなぁ」

「フッ……。 そんな些末な事など、問題では無いのだよ」

「ふーん。 まあ良いけどさ、それよりも君、さっき面白い事を言ってたよね?」


 屈託のない笑顔を見せ、ウィステリアの横まで歩いていく――。


「【ロストチルドレン計画】――君は一体何処まで知っているのかにゃー?」

「さて、な」

「……ふーん、まあ良いや。 追々わかることだし。 ……一応、君たちの用件も聞いておこうかな。 って言っても、コアは作らないよ、面倒だし、最近いっぱい作ったしさ」

「……私の用件、それは彼女の機体の事だ」


 そう言いウィステリアの指差す先に居るエム――。


「ふぅん……織斑――マドカ、の機体?」


 ぎょっと目を見開くマドカとスコール――篠ノ之束に本名を知られていた事実が内心小さな焦りを見せる。


「彼女の機体を――どうすれば良いのかにゃー、うぃっち?」

「フフッ……それは貴女にお任せしますよ、ミス束」

「そっかぁー。 うぃっちは放任主義なんだねー。 でもでも、束さんはその方が好きだな。 ……じゃあまどっち、君の為だけの専用機、用意してあげるね? あー、久しぶりだぁ、このワクワク感!」

「ま、まどっち……」


 エムは唖然とした表情でそう呟き、カーマインはそんなエムを見て笑い転げている。

 スレートは既にエムを開放し、救急車の手配をしていた。

 一方のシルバーはウィステリアに近付くと。


「……兄さんの用件って、結局あの子の――」

「あぁ、これ事態は私達が介入しなくても篠ノ之束がやっていただろう。 ――だが、ここで私達が介入したからこそ、歯車が動き出す」

「……ん」


 小さく頷くシルバー、一方のスコールも唖然としつつも、新たな機体が手に入るという事実に、安堵をついていた。

 そして――荒れた店内の中、篠ノ之束はクロエ、マドカの両名と共に食事を続けるのだった。
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