37.友情とは何時までも美しい物。愛情はどうだろうか?
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げ付ける。
リュカはその全てをキャッチして食べる!
反省してないわね…でも、あの聞き方は勘違いするわよ!
「あぁ…そう言う事なら今晩中にポートセルミへ行って船を探します」
「船?」
「ヘンリーに聞いたんですが、南の大陸に『テルパドール』と言う国があって、そこに勇者の墓があるらしいので情報もあるかと思って…」
ちゃんと考えてあるんだ…
「ふむ…では、この書状を持って行きなさい」
「?これは…?」
「ポートセルミのドックは全て私が所有していてな…船を1隻用意する様に書いてある」
1隻!?
「申し訳ありませんがルドマンさん。船をお借りする訳にはいきません。海上でも戦闘になる恐れがあり、元通り返せるか分かりません」
「勘違いしてもらっては困る!貸すのではない!譲渡するのだ!」
じょ、譲渡!?
「ルドマンさん!それは「それに…」
驚くリュカの言葉を遮りルドマンさんが語り出す。
「それに、君の旅は世界を巻き込む事になる。伝説の勇者を見つけられなければ、世界は混沌とするだろう。その為に船が必要だ。だから私は君に船を譲渡する。世界を救う勇者を見つけてもらうために」
「………」
リュカが目を閉じ考える。
こういうリュカも格好いい…
「分かりました。ありがたく御好意、頂戴致します」
「うむ。…天空の盾だが…」
「それはお預かり下さい。伝説の勇者と共に頂に戻りますので」
私達はルドマンさんに深くお礼を言い、屋敷を後にする。
屋敷の外に出ると、体中に包帯を巻いた青年が一人こちらへ近づいてきた。
「アンディ…もう動いて大丈夫なの?」
「はい…フローラの看病のおかげで…」
この人も試練に参加した一人の様だ。
「貴方には負けたくなかった。でも勝てる訳無かった…申し訳ありません、助けてもらったお礼を言いに来たのに…でも悔しくて…」
この人はフローラさんの事が本当に好きなんだ…
「今回の勝負は、僕の得意分野だったからね。負ける訳にはいかないよ。次は君の得意分野で勝負に挑めば良いじゃないか」
やっぱりリュカは暖かいなぁ…
「ありがとうございます!本当にありがとうございます…」
泣きながらお礼を言うアンディさんと別れ、町の外でみんなと落ち合う。
リュカとなら私は何処へでも行ける。
私は幸せ者だ…
ビアンカSIDE END
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