第11話 初めまして
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ゃべり方をする先輩後輩。
確かにその光景は微笑ましいものではあるけれど、なんとなく女の子同士でイチャイチャしているように見えて...世間一般的に呼ばれる”百合”のように見えて、これでも一応健全な男子(だと勝手に思い込んでる)だ。見ていて気まずいことこの上ない。
花陽や凛を見ているとそういう光景は何度も目にしている。
僕は慣れているし、女の子をそういう風に見ないように常に心掛けてはいるものの予想できないこの展開は流石に厳しい。
表情に出ていないところが唯一の救いだ。
花陽や凛が相手だと表情に出ていなくてもばれてしまうけど。
「いや...いやぁぁぁぁぁっ!!!」
「...はい。作戦成功!」
「え、え?」
別にそういうことをしていたわけではないのは当然わかっていた。
...わかっていたよ?うん。
どうやら高坂先輩は強行作戦に移ったらしい。
西木野さんに絡みついて、無理やり耳にイヤホンを入れてウォークマン本体を手慣れた感じで操作していく。
「もう、西木野さんはこうでもしないと聞いてくれないんだから〜」
「別に私は自分の作った曲が先輩たちに歌われているってわかっただけでもよかったの!聞きたいなんて一言も言ってないし!」
「またまたそんなこと言っちゃって〜。素直じゃないんだから西木野さんは」
完全に西木野さんは茹蛸状態。
かなりプライドが高いようなんだけど、そこまで憎める相手じゃないのはたった数分のやり取りでよくわかった。
多分この子は素直になり切れないツンデレさんなのだろう。
人生初のツンデレさんを見る僕の胸はなぜかワクワクしていた。
もっとこの子と仲良くできたらなぁと無意識に考えていた。
「それじゃ!準備はいいかい?」
「いきますよ〜?μ`s!」
「ミュージック〜」
「スタート〜!!」
〜☆〜
────西木野真姫さん
話を聞くところによると、今は音ノ木坂学院の一年生で両親がここら辺では非常に有名な名病院”西木野総合病院”の一人娘らしい。
本人の口から直接聞いた話ではないけど、多分この子は頭が冴えていて偏差値が普通の音ノ木坂を受けるような頭のレベルの子じゃない。
なんで音ノ木坂に入学したのかは本人の口からではないと定かではない。けど、これはプライバシー情報。むやみやたらに詮索するのは侵害にあたる。
「へぇそうなんですね...なんか頭いいって羨ましいです」
「そんなことないわよ」
「きっとかなりの努力をしたんですよね?」
「え?ま、まぁ...それなりに努力はしたわ。パp...
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