暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
112話:全力を持って
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de de de DECADE !! 〉


 音声と共に、ベルトの宝石部分からカード状のホログラムがいくつも飛び出す。それは回転しながら、フォーティーンと衝突し攻撃を未然に防ぐ。
 その隙にディケイドは剣を上へと掲げる。すると宙を舞っていたホログラムの内、六枚が剣に突き刺さる。数周程回転し、刀身へと溶け込んでいく。光を纏った刀身は巨大化し、大剣と言える長さへと変貌する。

 ディケイドの変化に気づいたフォーティーンも、剣や棍棒を構え狙いを定める。その間にもホログラムは襲ってくるが、盾で防ぎながら体への衝突を最小限に抑えている。
 振り下ろされる剣を前に、ディケイドは巨大になった剣を構え、振り上げる。

 まともに衝突し合えば、フォーティーンの剣が勝ると思われるような状況。正直、見ている魔導士達はそう思っていた。
 避けるように促す声も上がるが、既にディケイドの足は止まっており、その暇もない。二振りの剣が衝突し合う、そうなる筈だったその瞬間……

 バキンッ! という音を立てて……


 ―――フォーティーンの剣が、粉々(・・)に砕け散ったのだった。


「……は…?」


 誰からかそんな声が漏れる。当然だ、剣と剣がぶつかり合って折れる(・・・)ならまだしも、柄の先の刀身がほぼ全て砕けた(・・・)のだ。
 あまりに現実離れした光景を見て茫然とする全員の耳に、フォーティーンの悲鳴が(つんざ)く。自らの攻撃が防がれただけでなく、武器を一つ失ったのがあるのか、何処か怒りを含んだものだった。

 柄のみとなった剣を投げ捨て、代わりに棍棒を振り上げディケイドを狙う。斜め上から振り下ろすように繰り出された棍棒は、風を切り轟音を奏でてディケイドに迫る。
 しかしこれを見たディケイドは飛び上ることで回避し、下を通る棍棒を見定めると、棍棒を持つ腕に向かって剣を振り切る。

 するとディケイドの剣によって、フォーティーンの腕がスパッと綺麗に切り裂かれた。ゴロゴロと転がる棍棒は、脇に立ち並ぶビルに衝突し止まった。


「■■■■■ーーッ!?」


 またしても悲鳴を上げるフォーティーン。少し痛みに負けるように上半身を上げ、悲鳴を上げたまま暴れ回る。
 ディケイドは着地すると再び構え、飛び上る。自らの眼前へと迫る敵に対し、相手の剣を防げると考えたのか無意識なのか、盾を構える。

 彼が振るった剣はフォーティーンの盾に触れると―――先程と同じように、盾が切り裂かれた。しかも持っていた手ごと、二つに切られる。
 またしても悲鳴、しかしこのままではマズいと攻勢に出ようと、聖杯を準備する。

 撃ち下ろされる雷撃、だがこれすらも剣を振るうことで防御し、更に聖杯を持つ手に向けて振るう。
 これまたスパッ
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