暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
112話:全力を持って
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して、全員がフォーティーンへの攻撃を開始しようとした。
―――その時だ。
『さすが、ナカジマ三佐。その心意気、俺は大好きですよ』
そんな言葉が、ゲンヤのすぐ横から聞こえてきた。
思わず振り向くと、そこにはモニターが。どうやら誰かが通信を繋いだようだが、生憎フルフェイス型のヘルメットのおかげで、顔が確認できない。
「あ、あんた一体―――」
誰なんだ、そう聞こうとした瞬間。後ろの方から、何かしらのエンジン音が聞こえてきた。
こんな時に誰が来るのか。そんな疑問を持ちつつ、その正体を知ろうと振り返る。
それはバイクだった。それも少し大きめの型。黒と白、そしてマゼンタ色で配色されたそれは、大きな音を生み出しながら走行、ゲンヤの横をすんなりと通過して行った。
その堂々たる姿に誰も止めることができなかったが、進路がまっすぐであることから、このままでは戦場へと出てしまうことに誰もが気づく。止めようと声を掛ける為前を向いたゲンヤだったが、その時には既にバリケードを足場にし、バイクが飛び上った瞬間であった。
『熱くなってるところ申し訳ないけど…こいつは任せてくれ』
画面越しに見える、フルフェイスのヘルメットを被った(声からしておそらく)青年が言う。どうやらこの青年は、先程のバイクに乗っている人物のようだ。
飛び出したバイクに乗る青年は、ハンドルから手を離し、何処からか取り出した銃をフォーティーンへと向ける。
〈 ATTACK RIDE・BLAST 〉
突如として流れる電子音声と共に、銃口から数発の弾丸が飛び出していく。
マゼンタ色の弾丸はフォーティーンの顔面へと命中し爆発、煙が顔を覆い隠し、フォーティーンの悲鳴が上がる。
大きな音を立てて着地するバイク。勢いは少し落ちるものの、残った勢いのまま前へ進み、アスカとガイラの前で車体を横にして停止した。
後ろからやってきたものに驚きはしたものの、その正体に気づいた二人はこんな状況なのに笑みをこぼした。
「まったく…遅いですよ」
「本当だ…このまま来ないつもりかと思ったぞ」
「はは、なんかすまないな。無理をさせちまったようで」
ヘルメットを外し、素顔を晒した青年。バイクの車体にヘルメットを置き、足を大きく振り上げてバイクから降りる。
「まぁ、ありがとうな。―――後は任せろ」
「「はい(おう)ッ!」」
そう言うと二人は肩を支え合い、少し覚束ない足取りで後ろへと下がっていく。
青年は二人の行動を見て一度頷くと、正面へと向き直す。そこには腹を立てているのか、大きな叫び声を発しながら青年へと威嚇していた。
その光景
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