第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#19
DARK BLUE MOON? 〜Gravity Angel Drive〜
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継いでソノ焔儀が真正面を向いた少女の視線の先へ、
古の灼絶流式名と共に爆裂する。
『炎 劾 劫 煉 弾ッッッッッ!!!!!』
咆吼と共に開いた竜の口から、
3つの巨大な炎弾が正面、広角、そして頭上から強襲し、
その凄まじいスピードに対応出来ないトーガは着弾と共に炸裂し、
天蓋を突き破った火柱に呑み込まれ跡形もなく炎蒸した。
「アレほど巨大な火球を一度に3発も撃ち放つとは……
しかもそれぞれ軌道を違えて……
また、恐るべきフレイムヘイズを仕えたものだな。アラストール」
焔儀の放つ灼光に風貌を照らされ驚愕するラミーを後目に、
「本当は5発撃つんだ」
「正鵠には10発だがな」
スタンド使いと紅世の王が歪みない口調で返す。
「しかし、アラストールが遣ってみせたとはいえ
たったの2日で “モノ” にしやがるとはな。
オマケにジジイの “フェイント” まで途中に織り交ぜて。
アイツ、一体どこまでイキやがる……ッ!」
湧き起こる覇気を抑え切れないといった表情で、承太郎は意図せず拳を握る。
普段の弛まぬ訓練の成果も在るだろうが、
明らかにソレを超えて天井知らずに騰がって行くシャナの能力を呼び水に、
己の血も熱く滾った。
(やれやれ、柄にもなくオレの方まで疼いてきやがった……
カッコなんぞつけねぇで、やはりオレがヤるべきだった、かな……?)
言いながら無頼の貴公子は、少しだけ口惜しそうな微笑と共に煙草を銜える。
「残りあと4体ッッ!!」
梁に突き立った大刀を前に、
黒衣を叩きながら左手を振り翳した少女の喊声が空間に轟いた。
←To Be Continued……
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