機動戦艦ナデシコ
1441話
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……けど、よく考えてみれば、シャドウミラーが行ってきた戦いの数々はその修羅の道以外の何ものでもないんだよな。
正直、何がどうしてこうなったという気持ちもあるが、それでも俺は後悔していない。
そんな修羅の道を歩き続けてきたからこそ、俺は素晴らしい恋人を9人……凛達を合わせれば11人も手に入れる事が出来たのだから。ミナト達を含めれば更に多くなるし。
そこまで考え、改めてラピスへと視線を向ける。
「レモンが言う通り、これはお前が決める事だ。もし俺の養子になるのが嫌だというのなら、以前にも言ったと思うがどこかの孤児院に行ってもいいし、なんならお前と同じ能力の持ち主がいるナデシコに行ってもいい」
「……」
そう告げるものの、ラピスから戻って来るのは無言のみ。
基本的に表情が変わらないので、ラピスが何を考えているのかというのは全く分からない。
やっぱりこの年齢で自分がどうするのかを自分で決めろというのは無理があったか?
まぁ、7歳くらいなんだし、それも仕方がないが……でも、自分が希望しない場所で育つというのは、ラピスにとっても面白くないだろうしな。
出来れば自分でその辺を決めて欲しい……と思うのは、俺としては当然の事だった。
そのまま数分、ラピスは未だに無言のまま、ただじっと俺やレモンの方を見ているだけだ。
「どうする? なんならもう少し後でも……」
尋ねたのは、ラピスではなくレモン。
自分の事は自分で決めるとしても、今すぐに決めなければならないという訳ではない。
何なら、今は取りあえず暫定的にシャドウミラーにいて、それから決めてもいいのだから。
だが、レモンは首を横に振る。
「駄目よ、今この場で決めないと」
そう告げるレモンの言葉に反応した訳ではないのだろうが、ラピスはようやく口を開いた。
「……ここにいる」
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