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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1441話
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ているものは懐いているのだから、どうしようもないだろう。
 もしかして俺がラピスを助け出してシロガネに戻ってきた時、ブリッジにいたからか?
 けど、そういう意味ではブリッジには円と美砂もいたし、ナタルの姿もあった。
 そう考えると、何故レモンだけに懐いているのか……多分、フィーリング的なものがあった、としか考えられないが。

「……」

 ラピスは無言でレモンの方へと視線を向ける。
 そんな視線を感じたのだろう。レモンは桃色の髪を掻き上げながら、言い聞かせるように口を開く。

「ラピス、自分でどうしたいのかは自分で決めなさい。けど、シャドウミラーは決して安全な国という訳ではないわ。実際、以前に他の世界から襲撃を受けたりしているし、テロの標的になった事もあるわ」
「……テロ」

 ポツリ、と呟くラピス。

「ええ。そもそもシャドウミラーは軍事国家。これまでにも多くの世界で戦いを行ってきたわ。それは当然これからも同様であり、アクセルが関与するだろう世界では戦いに巻き込まれるでしょう」
「……いや、必ず戦いがあるって訳でもないだろ?」

 レモンの言葉に反射的にそう告げるが、返ってきたのは呆れの色が多分に混ざった視線だった。

「あのね、アクセル。貴男が今まで関与してきた世界で戦いがなかった世界があった? 私が知る限りだと、そんな世界は存在しなかったんだけど」
「それは……いやまぁ……」

 そう言われると、俺も否定は出来ない。
 だが、それは俺が今まで行った世界が原作のあっただろう世界だからだ。
 つまり、戦いがない世界……いや、戦いがないんじゃなくて、あっても生死に直結しない世界がある可能性は十分にある。
 それこそ、スポ根や日常系と言われる漫画やアニメ、小説、ゲームの世界に行ければ……そう思わないでもないが、すぐに首を横に振ってしまう。
 そもそもスポ根や日常系といった感じの世界に行けるのであれば、今まで行っても良かった筈だ。
 スパロボOGs世界は俺が生まれた世界だから仕方がないとしても、ギアス世界、SEED世界、ネギま世界、マクロス世界、マブラヴ世界、門世界、Fate世界、そしてこのナデシコ世界。
 見事なまでに戦いが存在する世界ばかりであり、どこにもスポ根や日常系といった世界は存在していない。
 敢えて言うのであれば、ネギま世界は日常系だったか? ……いや、ネギま世界に行ってから数時間と経たずに魔法使いの戦いに巻き込まれ、エヴァと戦い、京都でフェイトやリョウメンスクナノカミと戦い、悪魔と戦い、魔法界では英雄と呼ばれたジャックと戦い、最終的には魔法界の神でもある造物主と戦った。……どこからどう考えても、あれを日常系と言うのは無理がある。
 寧ろあんなのが日常だったら、それは修羅の道だろう。

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