機動戦艦ナデシコ
1441話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「あら、子供? 可愛いわね。私は別にいいわよ? そもそも、このままだと将来的には子だくさんになるのは間違いないでしょうし」
マリューは俺に手を引かれているラピスを見て母性的な笑みを浮かべてあっさりとそう告げ。
「子供、か。そうだな。将来的なことを考えると経験しておいた方がいいだろう。私は構わん」
コーネリアも少し考えはしたものの頷き。
「私は構わない。子供は騒がしいものだとばかり思っていたのだが、このラピスという子供はそんなに騒がしくはないのだな。私はスレイ、アクセルの恋人だ。よろしく」
スレイも微笑を浮かべて頷き。
「ふーん……ねぇ、歌は好き? 今度歌ってあげるわ。こんな真似は滅多にしないんだから、ありがたく聞きなさいよ」
シェリルはいつもの挑戦的な視線でラピスを見て頷き。
「私とアクセル君の間の子供ですか? 私は大歓迎ですわ。よろしくお願いしますね」
オホホホと優雅に笑ってあやかはラピスを受け入れる。……ラピスが女だから良かったけど、これでもしラピスが男の子供だったらどうなってたんだろうな。
「あらあら。こんな子供を捨て駒にするなんて……ウフフフ。ああ、勿論歓迎するわ。よろしくね、ラピスちゃん」
千鶴はラピスを囮にした相手を思い出したのか、長ネギを手に得体のしれない迫力を出しながらも、ラピスには微笑んでみせる。
「子供、ね。うん、いいわよ。将来的にアクセル君との間にも子供が出来るんでしょうし。その時に私が子育て出来ないのはちょっと……ねぇ?」
ラピスの様子を見ながら、将来の事を考えたのか円が少し照れくさそうに頷き。
「子供? その子ってクルスクで拾ってきた子よね。可愛いじゃない。ええ、勿論私もいいわよ」
美砂は積極的に頷きを返す。……うん? 何でもう賛成している円と美砂にも聞いたんだ? まぁ、いいか。
「全員、一発で了解するとは思わなかったな」
「……」
恋人達に一人ずつ会い、それぞれにラピスについて尋ねたところ、全員がそれをあっさりと許容した。
ラピスは表情を変えてはいないのだが、それでも嬉しそうな雰囲気を発しているように見える。……多分。いや、まだまだラピスが何を考えているのか分からないのは事実だしな。
「そんな訳で、俺の恋人達は全員ラピスを養子にしてもいいって言ってくれたんだが……ラピスはどう思う?」
ホワイトスターにある俺の家の中……ただし、いつも寛いでいる居間ではなく、ましてや寝室でもない、少し離れた場所にある部屋で、俺はラピスに尋ねる。
部屋の中にいるのは、俺とラピス……そして何故かラピスが懐いているレモンの3人だ。
いや、本当に何でラピスがレモンに懐いているのかは分からないけど、それでも懐い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ