機動戦艦ナデシコ
1441話
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力を持っているのなら、これから幾らでも戦力になっただろうに』
「……アカツキ。一応言っておくが、ラピスはこれから義理ではあっても俺の娘になる。それを物扱いするような事があった場合……その結果がどうなるか、言うまでもないな?」
『おおっと、これは怖い。まさかもう親バカになってるとは思わなかったよ。ミスマル提督の事を笑えないんじゃないか?』
「どうだろうな」
俺としてはそこまで過保護にするつもりはない。
ラピスの自主性に任せて育てていきたいと思ってはいる。
けど……自主性云々よりも前に、そのラピスを不当に貶めたり利用しようとする奴がいた場合は、こちらとしても相応の手段に出る必要があるだろう。
そもそもラピスが俺の養女になるって事は、シャドウミラー代表の俺の娘……実質的なシャドウミラーの後継者という扱いになる……のか?
いやまぁ、俺の場合は不老だから後継者という存在がいるかどうかは分からないし、ラピス自身そういうステータスを好むようには思えないが。
それを言うなら、レモン達だって俺の恋人って事で重要な地位になる訳だし。
『ふふっ、色々と面白そうな事になりそうなのは間違いないだろうね。……さて、じゃあ僕は早速話を通すから、この辺で失礼するよ。アクセルは恋人達の説得を頑張ってくれ。まぁ、もし駄目でもこっちで引き取るから』
「出来るだけそうならないようにするよ」
基本的に俺と気の合うアカツキだが、その本質はあくまでもパイロットではなく経営者だ。
ネルガルの発展の為に必要とあれば、多少非人道的な行為であっても平気でやるだろう。
それは好む好まない、愉快不愉快といった問題ではない。
単純に自分がどこに立っているかの問題だ。
通信が切れた映像モニタを一瞥し、もしコーネリアを含む他の恋人達から反対されてもネルガルに預けるのだけは止めておいた方がいいだろうと判断する。
その場合は……やっぱりこういう時だとエザリアか?
イザークを含めて子供達はもう全員立派に一人前だし、エザリアも新しい子供が欲しいと思ってもおかしくはない。……多分。
ああ、四葉に預けるのは……うーん、どうだろうな。四葉は子供の相手をするのが苦手って訳じゃないんだろうが、超包子をやっている以上色々と忙しくなるのも事実なんだよな。子供に構っている時間とかなさそうだし。……神楽坂? ないない。それなら近衛とかも……いや、あそこは教育的に悪いだろう。
具体的には、頭に性がつく教育的に。
……ま、何はともあれ、そんなに心配はしていないんだけどな。
世間には子供は騒がしいって言う奴もいるけど、ラピスの場合は寧ろ大人し過ぎて心配になる程だし。
足下に影のゲートを生み出しながら、多分大丈夫だろうな……とは思うのだった。
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