7話
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めた。何よりも今は前の生物を止めなくてはならないからだ。
「あれはAIM拡散力場の集合体、虚数学区五行機関。この世のものではないものだ。」
***
初春はその怪物の産声で目覚めた。最悪の目覚めである。目覚めてからあたり一面見渡したり、近くの警備員に声をかけたりしたが、酷い有様だった。
なら、こんな惨状で八幡は生き残っているのだろうか?その答えを探すべく、自分の先輩である八幡を探した。
だからこそ必然だったのだ。初春が怪物を目にするのは
「な、何...アレ」
絶句である。
***
怪物の攻撃を避けながら、御坂は過去に佐天らと話していた都市伝説の話を思い出しながら、こぼす。
「虚数学区五行機関って都市伝説じゃなかったの!!?」
「巷に流れてる噂とは実態が全く違うが、虚数学区五行機関はAIM拡散力場の集合体だ。ネットワークによって構築された一万人のAIM拡散力場が同じ現象を引き起こしたんだろうな。そして、あいつは核である木山の感情に影響され暴走したってところか」
「ちょっと!!んな悠長に解析してる場合じゃッ!!」
そして、怪物が絶叫すると、轟音が走り、あたりが爆ぜた。
「なんつう威力よ!!!あんなのくらったらシャレにならないわ!!!」
ただでさえ強力な相手で、それに加え相手は周りの被害を全く考えない怪物だ。それにたいして、自分たちは周りの被害も考慮して戦わなければならない。どちらが有利かは明白だった。
「チッおい御坂俺がこいつをできるだけ引きつけておくからお前は周りの倒れてる奴ら回収して安全なところに運んでこい!!!」
「あんたよりも私が残ったほうがいいでしょ!!?」
御坂の指摘はごもっともだ。超能力者である自分の方が怪物を足止めできると考えたのだろう。
「奴の狙いは俺だ!!いいから行け!!!」
たしかに、何故だかわからないが怪物は八幡を見ている。
「あぁっもう分かったわよ!!!死ぬんじゃないわよ!!!」
そう言って御坂はそれまでの疑問をすべて飲み込み、周りの人達を助けるために、離脱した。
「俺が相手だタコ野郎。」
八幡に相対するように、怪物は絶叫した。だが、それは飛んできた銃弾によって遮られた。
「撃てええええええ!!!!」
警備員による一斉射撃である。
「風紀委員の君!!!大丈夫か!!!」
「えぇまぁ。それよりも攻撃するなら面攻撃より点攻撃の方が有効です。」
「そうか、わかった。君は周りの倒れてる人たちを安全な場所に運んでくれ」
「....わかりました。引き受けましょう」
こうして、八幡は怪物撃退をやめ人命救助に向かった。
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