7話
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がれない。
「あの実験の正体は『暴走能力の法則解析用誘爆実験』能力者のAIM拡散力場を刺激して暴走の条件を探るものだったんだ。」
「あの子達を使い捨てのモルモットにしてね...」
まるで呪詛を吐き出すかのように木山はその言葉を言った。
「そんな...」
対して、御坂は絶句だ。一瞬考えてしまったのだ。これなら木山がこんな手段に出ても仕方ない、と。だが、御坂はその考えを振り払う。いくら、過去に何があってもこんなことをして許される道理はない。
「だ、だったらそれこそ警備員に...」
「23回」
「あの子達の恢復手段を探るため、そして事故の原因を究明するシミュレーションを行うために、樹形図の設計者の使用を申請して却下された回数だ!!」
ヨロヨロとふらつきながらも木山は立つ。譲れないものがあるから、しなくてはならないことがあるから。その意地を貫き通すように木山は立った。
「統括理事会がグルなんだ警備員が動く訳がないッ」
それに御坂はひるんだ。木山の意思のかたさを知ったからだ。
「でもそれじゃ...あんたのやってる事も同じに.....」
「君に何がわかる!!!!」
「あんな悲劇は二度と起こさせはしない!!!そのためなら私はなんだってする!!!」
「この町の全てを敵に回しても!!!止まるわけにはいかないんだっっ!!!!!!」
次の瞬間、その木山の意地を形にするように、ズグズグと木山を何かが蝕んだ。
「あああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」
ーー目を見開く。
「ぐっがぁぁぁぁあっっ!!ネットワークの....暴走!!?」
ーー頭痛がする。
「いやっっこれは..!?虚数学区の!!!!」
ーーーそのセリフを最後に、この世のものではないものが誕生した。
○○○
「な、何よあれ...胎児?肉体変化?いや、でもこれは...」
胎児の目が開くと同時に、悲痛な絶叫がほとばしった。
「キィィィィィィヤァァァァァァァァアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
耳をつんざくような叫び声に思わず御坂は両手で耳をふさぐ。
「ちょっ!!!何よこれ!!!」
御坂の後ろから比企谷八幡がやってきた。
「遊びは終わりだ。あいつが来たのなら、俺も参加する。」
「あんた!!あれが何かわかるの!?」
超能力者の自分ですら知識のない能力だ。なら、それを知っている八幡は...?ここまで考えて考えるのをや
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