6話
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リターンとしてのこれは相応のものだろう。だけど、その根底にあったのは純粋な願いであったはずなのだ。その願いを土足で踏みにじった木山を御坂は許さない。すると、木山の方から呆れ混じりのため息が聞こえた。
「超能力者といっても所詮は世間知らずのお嬢様か」
ヤレヤレと聞こえてきそうな表情である。
「あんたにだけは言われたくないわよ」
ごもっともである。
「君は学園都市の能力開発が安全で人道的だと君は思っているのか?」
「!?」
「学園都市は能力に関する何かを隠している。それを教師達は知らずに180万人の子供達の脳を毎日開発しているんだ。これがどんなに危険なことか君なら分かるだろう?」
「まぁもっともそこの彼なら知っているかもしれないがね」
木山の目線の先を見るとそこには目の腐った少年がいた。だが今はそれよりも...
「それは随分と面白そうな話ね。あんたを倒した後でゆっくり調べさせてもらうわ!!」
御坂の磁力によって操られた砂鉄の刃が、木山の元へ殺到した。だが、それも木山に届くことは叶わない。木山に届こうとする直後、木山の手前の地面の瓦礫が隆起し、砂鉄の刃を阻んだ。
「君は強力すぎる個だが、これだけの数の暴力に勝てるかな?」
そう言って、木山の後ろから現れたのは、八幡の時よりもさらに大量の空を遮るほどのアルミ缶だった。だが、それにも御坂は挫けない。
「上っ等!!全部撃ち落としてあげるわ!!!」
と、宣言通り御坂は撃墜を開始した。轟音。轟音。轟音。数の暴力をものともしない、超能力者の力に木山は内心冷や汗をかいていた。
(すごいな...正攻法ではかなわないか...だが、搦め手ならどうかな?)
狙いは御坂が上空に集中仕切っている今、木山はアルミ缶を密かに1つ御坂の背後に忍び込ませた。
ーーー直後、御坂の背後で爆発が起きた。
「案外たいしたことなかったな。超能力者」
そこには、地に倒れ伏す超能力者がいた。
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