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戦姫絶唱シンフォギア〜海神の槍〜
EPISODE12.シンフォギア
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だ!っっ」
キョウヤ少女の頭を撫でて安心させるが、その隙をつかれノイズに後ろから刺されてしまう。
「ッグ!」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「ああ。何故なら、俺は強いからね。さあ!」
キョウヤは今にも吐き出しそうな血を飲み込み、マンホールを開ける。
「そこは、シェルターと、直接、つながってる。多分、お父さんたちにすぐ、遭えるよ。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
少女は降りて行く。
“もう、どこ行っていたの!?”
“迷子になっちゃって。でも、お兄ちゃんが助けてくれたの!”
下からは少女と母親らしき声が聞こえてくる。
「よかった。でも、こっちはヤバいな。」
既にトライデントの力で攻撃を受けた心臓と肺は完治していた。
「さて、そろそろトライデントが蝕んで来たか。仕方がない。まだいる百万近いノイズを一掃するか!-♪Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzel-」
キョウヤは絶唱を歌い始める。
「この歌、まさかタカナリが!?」
「あいつ、私には歌うなって言ったくせして自分は歌うのかよ!」
その声は響達の所にも届く。
「止めて、キョウヤ!」
美冷も止めようとするが、
「-♪Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzel-」
キョウヤは絶唱を歌い終える。すると、キョウヤはトライデントを立て、刃は巨大化し、それを中心に嵐が巻き起こり市街地にいるノイズを取り込む。
「フィーネ、約束、守れそうにねーや。まあ、これも身からでたサビってやつだ。大丈夫、美冷も姉さんも俺が最後に護る。だからごめんなさい。フィーネ、いや、お母さん─」
キョウヤはトライデントを上に突き上げ、
「言ったはずだ。荒れ狂う嵐の中で泣いても手遅れだって!」
再び突き立てると巨大な雷が発生し、嵐に飲み込まれたノイズを全て炭化物質に帰る。
「キョウヤ、どうして絶唱を歌ったの!」
美冷はキョウヤに聴く。
「俺はもう、帰れそうに無い。ノイズの攻撃を、心臓と肺に受けちまった。」
「でも平気じゃん!」
「それはトライデントの治癒能力が無理矢理治したんだ。ソンでもって、そこからどんどんトライデントが侵食して来ている。多分、この身体はあと一時間もしないうちにトライデントになる。確かに、俺の姿はある。でもそこにいるのは俺じゃなくて俺の肉体を得たトライデントだ。正義の味方である俺が、ノイズ以上の脅威になるのは、俺自身が嫌なんだ!わかってくれ。」
「そんな、そんなのって…!」
「さて、そろそろ、限界だ。最後に、美冷と姉さんに言わないとな。何が、あっても、いつも心は…いつも心は」
その言葉を最後に、キョウヤとの通信
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