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029「エルフ娘、ハーレムに入る」
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択肢を全部削り取っていた。
性奴隷になって、村中の女性から馬鹿にされる娼婦生活を送るか。
それとも、支配者の側室になって、名誉ある生活を送るか。そのどちらかを突きつけられたら……後者を選ぶしかない。
「わ、わかったのですよ……シルバー様の側室になるのですっ……」
「やったー!
エルフィンと僕は、今日から親友じゃなくて……家族だね!
おめでとう!あ、権力闘争とかしたら、容赦なく殺すから!
出来れば、仲良く付き合おうね!
どこかの人間の王朝では、ハーレムといえば内ゲバと、競争相手皆殺しが基本らしいけど、僕は優しいから!
きっと、そんな展開にはならないよ!」
「あ、あぅ……。
い、命だけは助けて欲しいのですよっ……!
け、権力なんて怖すぎて要らないのですっー!」
エルフインはこうして、シルバーのお嫁さんになった。
ロマンチックの欠片もない。
『銀髪ロリが、エルフ娘を脅してお嫁さんにした件』
『なにそれ怖い』
『普通、妖精さんが告って、ハーレムになる展開だろ……!
現実のハーレムひでぇっ……!ロマンも夢もないっ……!』
『リアル大奥か!』
「僕は無欲なエルフィンが大好きだよ!」
〜〜〜〜〜〜
太陽は地平線の彼方に沈み込み、涼しい夜が訪れた。
エルフィンは、薄いスケスケでピンク色の寝巻きを渡され、それに着替えて緊張している。
大きなオッパイが薄らと透けて、サクランボ色の綺麗な乳首が見える。
今、彼女の目の前には、大きなベットが鎮座していた。これが意味する事は――世間一般的には、夫婦の共同作業を意味する。
(ベ、ベットが巨大すぎるのですっ……!
うううっ……!私の純情がまた汚されるのですかっ……!
でも、相手がイケメンの暗黒王子なのは、まだマシな方だったりするのですかっ……?
私は恋愛結婚がしたかったのですっ……!)
エルフィンが緊張する中――プラチナとシルバーは――
『はよ!子作りはよ!』
『童貞を早く卒業しよう!妖精さん!』
普通に、ダブルベットで寝転がり、仲良く寄り添っていた。
子作りする気配が全くない。
(あれっ……?
この二人、まだエッチィ事すらしていないピュアな関係だったりするのです?)
エルフィンのその予感は的中していた。
シルバーは、まだ、童貞だ。父親になる覚悟ができないから、女性を孕ませる行為を我慢している。
「……今日も、たくさん仕事したし、寝るかプラチナと、エ、エロフィン?」
『妖精さん、エロい感じに間違えるなwwww』
『妖精さん爆発するべき』
『今日も、俺らの寄付金をばら撒いただけな件』
そんな童貞妖精に、隣の可愛らしい銀髪ロリが抱きつく。妖艶で幼い身体を擦り付けて、支配者としての義務を
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