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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
028「エルフ娘と、備中鍬」
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、シルバーと一緒に、村中の嫌われ者になったと理解し、ため息をついた。
隣にいるショタ妖精は、そんな事に気がつかず、『他者には見えない』ネット通販の青い画面を出し、鍬を探した。
ちょうど、中古の備中鍬が大量に売られていたから、一気に購入し、膨大な数の鍬を出現させて、地面にドサドサッと、落とす。
備中鍬は、畑を効率よく耕作するために作られた鍬で、穂先が三つに分かれている。
つまり、効率よく地面を深く掘り、広く耕作する、その両者を実現するための最適な形だ。
シルバーは、備中鍬の一つを手に取り、天高く掲げて、演説を開始する。

「これは備中鍬という道具だ!
今日からこれを使って農業すれば、効率がよくなる!
簡単に説明すれば、土がとっても柔らかくなって、作物が育ちやすくなる!」  

『妖精さん!そんなに大盤ぶるまいしたら貯金がゼロになるぞ!?』
『他人の金だと思って、散財しすぎだろwwwww』
『鍬を作りたいなら、金属資源だけ大量購入して、村の鍛冶師に作らせろよwwww
そっちの方が安いコストで大量生産できて、雇用もできるぞwww』

(あ、ありえないのですっ……!これは一体、どういう力なのですかっ……!?
魔法は、運を消費して行使する欠陥品なのですっ……!
夢幻なら、こんな凄い能力を連続で行使したら、レベルが極端に高くない限り、今頃、暴走するか、死んでいるはずなのですっ……!
や、やはり、シルバー様は、て、転生者だったりするのでしょうかっ……?)

領民達は、恐る恐る、地面に落ちている備中鍬に近づき手にとった。
試しに地面へと向けて打ち込む。すると土は軽やかに削れて、柔らかくなった。

「こ、こんな使いやすい道具初めてだ!」
「すげぇだ!」
「にゃにゃ、大きすぎて吾輩には使い辛いにゃー」
「わぅーん」

一部の猫人や犬人などの小柄の亜人は不満そうだったが、後で子供用の鍬を購入するなり、ドワーフの鍛冶師に作らせるなりすれば、解決できる問題だった。
農業用トラクターと比べれば、べらぼうに生産力は低いが、人力で使えるという点がこの場ではメリットになる。

「皆が喜んでいるな……俺、生きていて良かった……」

『でも、これが未来世界とか……悲しくないか?』
『江戸時代の頃にあった産物すらない未来』
『荒廃しすぎwwww何があったwww未来世界の人類www』

ネットの皆のツッコミが、心にグサリと刺さったが、シルバーは元気よく、領民達に命令を下す。

「いいかっ!今日から、これで農業をするんだ!
そうすれば、収穫量がアップして、たくさんっ!ご飯が食えるぞ!」

「「わ、わかりました!りょ、領主様ー!」」
「「い、命だけはご勘弁くださいっー!」」
「「きょ、今日からそれで、畑を耕せば良い
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