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024「妖精さん、水着写真をバラまく」
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ブヒィ……」
『豚さんがマジで可哀想』
『さぁ、妖精さん、オッパイ族長にトドメを刺すのです』
49匹いた部下は死んだ。オッパイ族長は、一人孤立している。
手に持っているのは、切れ味が鋭そうな短い鉄の剣。
シルバーと、オッパイ族長。
二人の間に、重たい雰囲気が……流れなかった。
オッパイ族長は、自ら剣を地面に落とし、両手を上にあげて――
「降参するブヒィ!
お嬢ちゃんの部下になるブヒィ!」
『ちょwwww自分だけ助かるつもりだぞwwww』
『なんて酷い指導者なんだwwww』
『死んだ豚どもが報われないwwww』
「豚の部下なんていらん」
少しづつ、シルバーは油断せずに、豚人間に近づく。
策を弄する豚の事だ。伏兵がまだいるかもしれないと思い。視線を上にずらして天井を見た。その途端――
『妖精さんっー!』
『余所見しちゃ駄目ぇー!』
その声で、慌ててシルバーは、視点をオッパイ族長に戻す。
なんと、オッパイ族長の大きな両手が、物理的に『持ち主の腕から』離れて、空を飛び、超高速で迫ってきた。
ありえない光景に、全く対応できない。
(両手が……空を飛ぶ!?)
そのまま両手は、動揺したシルバーの華奢な両肩を掴み、地面へと強引に押し倒した、。
火炎放射器が手から離れて、絶対絶命の大ピンチ。苗床待ったなし。
『ロケットパンチだ!』
『やった!男のロマンだ!』
『なんでwwww腕から両手が離れるのwwwww』
『異世界すげぇや!』
「な、なんだよっ!これ!」
両肩が強力な力で抑えられて、シルバーは起き上がる事ができない。
オッパイ族長は、完璧なる勝利を確信し、欲情した笑みを浮かべる。
「ブヒヒヒヒッ!
お嬢ちゃんは知らないブヒィ?
これが俺がっ!偉大なる夢幻の神から授かった能力ぶひぃー!!」
「む、夢幻の神?」
「夢幻の神は、夢を叶えるために努力する者たちに、力を与えてくれる素敵な神様ブヒィ!
俺はこれで成り上がって、色んな女性をお嫁さんにしてきたブヒィッー!」
そんな説明を聞いている場合ではない。
だが、ここで少しでも会話をして、時間稼ぎしないと詰む。
シルバーの股間に、小さなアームストロング砲がある事がばれたら、死ぬまで殴り殺される可能性が出てくるのだ。
「ど、どういう神なんだっ!?」
『妖精さんが、時間稼ぎに必死でござる』
『最後の最後でゲームオーバー』
『妖精さん!ケツを出せば許して貰えるのです』
『アッー!』
「ブヒヒヒヒッ!夢幻の神ジャイナ様は、世界創造の際に使われなかった『無限の残骸』で出来ていると言われているブヒィー!
無限であるが故に可能性も無限大、同じ能力は一つも存在しなくて個性たっぷり
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