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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
023「妖精さん、豚の策をねじ伏せる」  
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実行する。それだけの猶予が生まれた。
その場で、火炎放射器を持ったまま、360度回転。
炎つきの燃料が、辺り一帯にばらまかれ、着地した豚人間達に降り注ぎ、一瞬で戦闘能力を喪失した焼豚となった。

「「あ、熱いブヒィィィ!」」
「「み、水が欲しいブヒィィィー!」」

皮膚が焼ければ、もう戦えない。
ここで生き残っても、無数の病気を併発させて死ぬだけだ。

『ば、馬鹿なっ……!』
『動画を見ている俺たちの方が信じられないっ……!』
『妖精さんは、ニュータイプなのかっ……!』

ネットの皆も、豚人間達も、シルバーの所業に驚愕する。
ありとあらゆる策を、力技でねじ伏せる戦いっぷりに――

「さ、最強のオッパイ二十人衆がやられたブヒィー!」
「お、恐ろしい魔法少女ブヒィー!」
「俺たちはもう駄目ブヒィー!」

豚人間達は、交通渋滞のせいで、後ろに進めないのに逃げようとした。
シルバーは、地面から立ち上がり、火炎放射器の燃料タンクをネット通販で購入して、ゆっくり交換。
発射口を、豚人間の背中に定めて、追撃戦を再開する。

「なんで追い詰められている側のお前らがっ!
そんなに策をっ!弄するんだよ!
おかしいだろ!常識的に考えて!」

「「ぶぴっー!」」

豚は火炎放射で燃えて燃えて、豚の燻製になった。
肉が焼けたから、表面でメイラード反応が起き、それが香ばしい匂いを発生させる。

『口は正直なのに、体が全然正直じゃない妖精さん』
『豚さんが可哀想だお』
『妖精さんやばいな……火炎放射器の使い方がむちゃくちゃすぎて、下手したら妖精さんが燃えるぞ……』

豚人間の数を、減らせる内に可能な限り削ろうと、シルバーは前進し続ける。
だが、人工的に洞窟を削り取られて作られた広場へと来た瞬間――

『妖精さんっ!危ない!』
『逃げてぇー!』

何が危険なのか、さっぱり理解できなかったが、シルバーは後ろへと、咄嗟にジャンプした。
先ほどまで居た場所めがけて、大量の石が高速で飛んできて、地面に衝突する。
もしも、警告が少し遅れていたら、今頃、戦闘不能になっていた事は間違いない。

「ブヒィー!手に負えない娘は殺して良いブヒィー!」
「毒嫁は、この世から消し去らないといけないブヒィー!」
「今すぐ、降伏するなら、お嫁さんにしてあげても良いブヒィー!逆ハーレムが待っているブヒィー!」

広場には、木を加工した盾を持った豚人間30匹が布陣し、その後ろにスリングを持った投石部隊20匹が展開している。
スリングは、投石紐の事だ。石を載せて回転させて、その遠心力で遠く力強く飛ばせる原始的な投石器――

『妖精さん、石見て』
『これ、ただの石じゃない』

しかも、飛んでくる石は……全てが角
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