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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
020「妖精さんと、ルパン3世」
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恐らく、ネットの皆は知的好奇心に駆られているのだろうなと、シルバーは考えた。

(今更、豚人間を尋問する意味ってあるのかなぁ……。
エロトークを連発するだけのような気がする。
でも、広告収入アップに繋がるかもしれないし、尋問やった方がいいのか?)

十秒ほど悩んだ末に、シルバーは銃口を向けたまま、ペロペロ族長に話しかける。

「なぁ、ペロペロ。
お前はどうして、そんなに……お、女の子をペロペロしたいんだ?」

「ブヒィ……?
顔や、オッパイをペロペロすると……女性は喜んでくれるブヒィ……。
俺はそれが嬉しくて……オヤジに逆らって……ペロペロ党を……結成したブヒィ……」

「いや、無理やり拉致ってレイプしている時点で、その理屈は可笑しい」 

『マジレスwww』
『妖精さん、言葉の攻撃も容赦ないwwww』

「ぶひぃ……?
愛とは奪いとるものブヒィ……。
これがこの世界の真理ブヒィ……。
略奪した後に、ゆっくりと愛を育むのが常識ぶひぃ……」

「普通にプロポーズして、相手の合意を取ってからにしろよ……お前、間違ってるよ」

「お嬢ちゃんのいう事は……良く分からないブヒィ……
愛は……奪わないと手に入らないブヒィ……。
俺、いや俺達は……今まで……そうやって、色んな女性を……お嫁さんにしてきたブヒィ……。
今回は失敗して……俺の命が奪われた……それだけブヒィ……
俺は何も間違ってないブヒィ……能力が足りなかっただけブヒィ……」

「……はぁ、今度は豚以外に転生しろよ。ペロペロ」

最後の最後まで、お互いに分かり合うのは難しい。シルバーは現実の困難さに徒労感を覚えた。
だが、ペロペロ族長が息絶える前に――母親に甘える赤ん坊のような声で、語りかけてきた。

「お嬢ちゃん……」

「……なんだ?」

「俺の親父と祖父は……もっと手ごわい……ブヒィ……」

「え?どういう事だ?」

「妖精娘を……たくさん……ペロペロした……かった……」 

そう言って、ペロペロ族長は、幸せな顔で死んだ。
最後に何を思ったのか、簡単に理解できる終わり方だった。
人間には真似できない綺麗な最後と言えるだろう。

(親父……?祖父……?意味がわからん……)

何にも有意義な情報を得られなかった事に、シルバーは残念な気持ちになった。
間抜けな展開のせいで、緊張感が抜けると同時に、腰も抜ける。
冷たい地面に座り込み、彼は一息吐いた。

「ふぅ……異世界生活一日目で…三回くらい、死ぬかと思った。
ルパン三世の愛銃、買っていて良かった……」

『無駄な買い物して良かったな。俺の助言通り、ワルサー購入して良かったろ?』

「ああ、そうだな……故障した時の事を考えて、予備の銃っ
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