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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
013「妖精さん、愛妻ステーキを食べる」
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いな!』って言ってましたし!」

『全然、ほめてない件wwww』
『他の料理は下手という事かっ……?』
『いや、昔の話だろうし、今は他の料理もできると思うお。良妻賢母に違いないお』

「いただきまーす!」

ネットの反応を無視したシルバーは、腰の鞘から、ステンレス製のナイフを取り出して、ステーキに刺した。
それを見たプラチナが首を傾げた。

「……全く錆びてないナイフですね。
これって鉄ですか?」

「いや、ステンレスだよ」

「ステンレス?」

「とても、錆び辛い金属なんだ」 『でも、加工が難しいお』

「まぁ、便利ですね、それ。
鉄だと錆びるから、定期的に研がないと切れ味が落ちちゃうんですよね……きっと高いんだろうなぁ。
シルバー様の財力って凄いんですね!」

『プラチナたんが、ナイフを欲しそうな目で見ているお?』
『たぶん、この異世界だと、黄金並に価値あると思いますぞ、妖精さん』
『アルミニウムも、生産コストが高かったころは、黄金以上に価値がある希少金属だったもんな』

この異世界では、黄金以上の価値を持つかもしれないステンレス製のナイフ。
それで、シルバーは、ステーキを切り分け、豪快に刺して、肉きれを口の中にいれる。
そうすると岩塩とステーキの二つが口の中で組み合わさり、肉の美味さというものを味わえた。
石のプレートの利点をよく生かし、内部までよく焼けたステーキだ。

(……俺、太るかもしれない。
こんな美味しい肉ばっかり食べたら、絶対太って、飛べなくなる……)

ステーキを思う存分、時間をかけて平らげる。
時間を忘れて、食べて食べて堪能する。
一枚のステーキを食べきって、一息ついたシルバーは、目の前にいるプラチナに問いかけた。

「美味い……これ何の肉?」

「豚人間の太もも肉です!」

『ちょ、二足歩行している動物食べるなよwww』
『言葉話せる動物食べるなwwww』
『よく見たらwwww豚人間の死体が近くにあるじゃねぇかwwww』

おぞましい展開に絶句したシルバーだったが、可愛い銀髪ロリが、自分のために作ってくれたステーキ。
そう思えば、心にかかった負荷を軽減する事は容易かった。
これは人間じゃない。世間に迷惑をかける豚の肉なんだ。そう思い込んで、嫌悪感を無理やり無くす努力をする。

(プラチナが俺のために、頑張って作ってくれた料理なんだ……。
ざ、材料なんて気にしちゃいけない。
貴重な食材を無駄にするより、こうやって有効活用した方が良いに決まっている。
エコだよ、エコ。決してこれは俺のエゴじゃないんだ………)

「ところで……豚人間の討伐はどうなりましたか?」

プラチナの純真な赤い目が、シルバーを見つめる。
当然、
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