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011「妖精さん、女装して豚を誑かす」
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作戦が終われば、女装をやめる事ができるんだ!)
息を大きく吸う。
失敗したときの事は考えない。
失敗したら、銃弾150発相当の金(3000円)が無駄になるから、考えたくない。
ペロペロ族長の目を睨みこみ、シルバーは叫んだ。
「ふ、ふははははははっ!
俺はオッパイ党に入った暗殺者シーナ!
今日は手始めに豚を一匹屠殺した!
ペロペロ族長!一ヶ月以内に貴様の命を貰い受ける!」
『ちょwwwww妖精さんが、手榴弾で吹き飛ばした豚は3匹だぞwwww』
『どんぶり役者すぎるwwwww』
『アドリブが全然出来ないだとっ……!』
『ダメだ、この妖精wwwww』
自身の大根役者っぷりを指摘され、シルバーは顔を真っ赤にした。
だが、それ以上に、巨漢のペロペロ族長は、顔を激怒で染め上げ、叫んでくる。
「お、オッパイ党の刺客ブヒィ?
あいつらは、エルフ娘を独占するゲスの群れの癖に、生意気ブヒィィイ!!
お嬢ちゃんも、俺たちの共同妻にしてペロペロ舐めまくって更生させてやるブヒィィイ!!
早く、こっちに来るブヒィー!
仲間を殺した罰として、俺の子供を産んでもらうブヒィー!
そうしたら、お嬢ちゃんのすべての罪は償われるブヒィー!
これが一般常識って奴に違いないブヒィー!」
『妖精さんモテモテwwww』
『豚で逆ハーレムできますぞ!』
(……エロい事ばっかり考える豚の群れで生活とか……そもそも男だとばれたら、殺されるぞ……。
もうやだ、こんな異世界生活)
作戦は順調に進行中。しかし、シルバーの心はブルーだった。
このまま上手くいけば、豚同士の内紛は必然的に発生する。それまでの辛抱だ。
(えと、ここでもう1匹殺しておく必要があったけ……?
いや、ここで手榴弾や銃器使って、手の内をばらすのは下策すぎる……。
もう、言葉による罵倒だけで良いよな……?
ペロペロ舐める事に拘っているから、それを全否定すれば良いんだっけ……?)
豚達が無数のセクハラ罵倒を浴びせてくる中、シルバーは顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに叫んだ。
「な、なにがペロペロだ!
お、女の子は、ペロペロより揉まれる方がうれしいに決まっているだろ!
し、死んで出直して来い!こ、この豚野郎!
オッパイ党万歳っ!お、おっぱい、も、揉み揉み最高っ!」
『恥ずかしそうに言ってるところがたまらん』
『この脚本考え奴が鬼畜www』
『これ、成功するのか……?幾らなんでも無理――』
「ブヒィィィィ!!!
それは違うブヒィィィィイ!!
ペロペロは訓練された猛者がやらないと、女の子はその心地よさに気付かないだけブヒィィィ!!
早く降りてくるブヒィィィ!!
お嬢ちゃんにも、ペロペロの良さを教えてあげるブヒィィィ!!
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