暁 〜小説投稿サイト〜
ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
001 「妖精さん、キャラクターメイキング」
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も過ぎ去る。
この真っ暗な空間にいる人魂は、シルバー唯ひとりになってしまった。
(皆が選ばなかったハズれ転生特典をゲットという事か……!
ちくしょう……どうすればいいんだよっ……!
生前の顔はブサメンだし、ランダム設定だとどういう顔が出るかわからないぞっ……!
何か、何かないのかっ……あれ?なんだ、これ?)
『心臓パーツB』
文字列の中に、隠された小さなボタンを発見した。『パ』のところの小さな濁点がボタンになっている。
(こ、これは隠しボタン!押せばボーナス貰える気がする!
これで起死回生の大逆転だ!)
人魂でボタンに触れる。すると――観察系お姉さんが彼に話しかけてきた。
「おや?隠しボタンを見つけたのですか?
珍しい人間ですね」
(や、やった……?ボーナス貰える展開かっ……?)
「それは、私が『好きなようにアナタを設定してあげますよ』モードを発生させるボタンです。
普段は干渉しない観察系お姉さんなのですが、たまには自分で設定するのも楽しいですよね」
(うわぁぁぁぁぁ!!なんか貰えるかもと思ったら、そういう展開じゃなかった!)
「あれ?アナタの設定した名前はシルバーですか、そうですか。
それならちょうど良い外見データがありますよ。
これとかどうでしょう?」
青い画面に、妖精の姿が投影された。
それは、この世の者とは思えない、絶世の美少年。
輝く銀髪に、人を魅了する青い瞳、若々しい太もも。背中に紫模様の蝶蝶の羽が生えている
同性ですら惚れて崇拝しちゃう完璧なショタだ。
(しゅ、しゅごいっ!
世界トップレベルのナンバーワン美少年だっ……!
これで俺もモテモテになってリア充にクラスチェンジっ……?)
「どうやら、これで良いようですね。
では、さっさと転生して、犯されたり、犯したり、殺されたり、死んだり、活躍したりしてください。
アナタが最後の一人です」
(あ、はい)
気づけば、、この場に留まっている人魂は彼だけになっていた。
当然、残された転生特典は、外れクジ。
誰も選ばなかったゴミ。
素晴らしい美少年になれた代償だと思って我慢するしかない。そうシルバーは思いながら説明欄を読んだ。
〜〜〜〜〜〜
転生特典『どこでもネット通販』
@地球の物資をネット通販で購入して即配達してくれます。しかし。口座には5万円しか入っていません。
A動画サイトに、あなたの行動が自動的に投稿され、アクセス数に応じて広告収入が入ります。(ほとんど儲かりません)
Bネットの皆から、応援の声が届きます。
C口座の金を使い切ったら、口座は自動的に凍結されます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この特典を見て、理解できる事は――
(……たった5万円か。
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