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001 「妖精さん、キャラクターメイキング」 
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その時点で感覚まで変わっていた気がするっ……!)

『次の中から種族を、選んでください』

@猫 宗教的に優遇されています。
A人間 滅亡寸前です。
Bリザードマン 湿地帯で大勢力を誇っています。
C豚人間  最大勢力です、難易度イージー。
Dエルフ 繁殖力が低い不老種族です。エルフ娘にはボーナスあげます。
E吸血鬼 タフな化物です。
F精霊 エルフと仲がいいです。
Gゾンビ こいつ腐ってやがる。
Hデュラハン 鎧です。錆びます。
Iホビット 絶滅しました。この種族を選んだらボーナスあげます。
Jドワーフ エルフと仲が悪い筋肉マッチョです。

これ以外にも、無数の種族が表示され、その中に気になる種族があった。
『971 妖精 空を飛べます』
シルバーは妖精の細かい説明欄を見た。
どうやら、人間の子供サイズの種族。しかも、空を飛べて不老だと書いてある。

(人間を選んでも、滅亡寸前。
なら、空を飛べる妖精になっても良いよなっ……?
敵と遭遇しても、空を飛べるなら逃げやすい。
いや、待てよ。もう少し考えよう)

シルバーの中で激しい葛藤が起きた。
慣れ親しんだ人間という種族を捨てるのは正しい選択なのだろうか?
妖精はどのような価値観を持っている種族なのか不安すぎて、種族欄を眺めるだけで、無駄に30分の時間が流れてしまう。
気づけば、暗闇に包まれた空間には、残り数人の人魂しかいない。
どうやら、他の人たちは好きな転生特典を得るために、さっさとキャラクターメイキングを済ませ、異世界へと転生したようだ。

(……もう手遅れだし、妖精を選んで、じっくり、素晴らしい外見を設定しよう)

『外見データを入力してください。
生前の顔コースや、ランダム設定もあります』

(な、なんだよっ……!これっ……!)

外見を設定する画面は、素人ではデザインする事がほぼ不可能すぎる難解な画面だった。
なぜなら、人間の身体は、複雑な構造をしている。
顔、目、手足、臓器……無数のパーツが組み合わさり、人間となるのだ。
血管の一つ一つも合理的に配置しないといけないから、外見を設定するために、千年の時を割いても足りなさそうだ。
ほとんどの転生者は、生前の顔。もしくはランダム設定で新しい外見を貰い、転生せざるを得ない。
しかも、妖精には無数の制限があった。
空を飛ぶ機能、それらを生み出す動力部、不老長寿を生み出す臓器。
人間より余計なパーツが多く、それらを上手く組み合わせないと即死する。そう画面には書かれていた。

(こんなの無理すぎるっ……!
ど、どうすれば良いっ……!)

シルバーは、画面をじっくりと睨む。ヘルプ画面や、隠しボタンがないか、丁寧に調べ上げた。
そうしている間にも、時間は残酷に
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