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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜魔女マリアベルの最後〜
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〜最果ての道〜



「え――――」

矢が背中に刺さった事に気付いたマリアベルは呆け

「ケ、ケビンさん!?い、いつの間に後ろに回ったの〜!?」

ケビンの登場にミントは驚きの表情で声を上げた。

「いや〜、みんなが話に夢中になっている間に背後に回らせてもらったわ。――――おかげで”白面”の時と違って、楽に滅する事ができたわ。」

ミントの言葉を聞いたケビンは苦笑した後冷酷な笑みを浮かべ

「やはりその為に動いていたのですか……」

「へえ………わたし達にしかわからないぐらいに気配を消して動いていたなんて、気配の隠し方、結構上手いね。」

ケビンの言葉を聞いたヨシュアは複雑そうな表情をし、フィーは感心し

「え?え?ど、どういう事??」

エステルは戸惑った様子でケビンを見つめていた。するとその時マリアベルの両足が白くなり始めた!

「なっ!?こ、これは一体……!あ、足が動かない……!?」

自分の足が動かない事に気付いたマリアベルは信じられない表情をし

「―――――”塩の杭”。かつてノーザンブリア北部を塩の海に変えた禁断の呪具や。こんな物まで持ち出す羽目にさせるなんて……あの”白面”のように、七耀教会から相当目を付けられたのが運の尽きやったな。」

「その杭の呪いはあまりにも凄まじく、命中すれば対象者を短時間で塩へと変えてしまいます。ちなみに呪いの解呪は不可能です。いくら貴女が卓越した才能を持つ魔導師と言えど、”塩の杭”の呪いは防げません。」

「教会は基本どの勢力に対しても中立だけど、お嬢さんはやりすぎてしまったのさ。悪いけどお嬢さんはここで”終わり”だよ」

ケビンは冷酷な笑みを浮かべてマリアベルを見つめ、リースとワジは真剣な表情で言い

「!!あ、貴方達………いえ、”七耀教会”はこのわたくしを”外法認定”して滅する為にそんな物まで持ち出してこの場に来たのですか……!」

ケビン達の説明を聞いたマリアベルは目を見開いた後怒りの表情でケビン達を睨み

「ああ、そうや………あんたは魔導師として厄介そうやったからな………”白面”を()った方法と同じやねんから、光栄に思いや?奴と同じぐらい警戒されていた証拠やねんからな。」

睨まれたケビンは冷酷な笑みを浮かべて答え

「ちなみに既に”結社”はレン達メンフィルによって滅ぼされているから、万が一”塩の杭”の呪いを止めて、この場から逃げる事ができても貴女を庇ってくれる人や組織はどこにもないわよ♪」

「なあっ………!?”結社”まで……!?」

凶悪な笑みを浮かべて言ったレンの話を聞いたマリアベルは驚きの表情で口を大きく開けた。

「へっ!?じゃ、じゃあ”教授”は………!」

「”塩の杭”で滅せられたの
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