外伝〜魔女マリアベルの最後〜
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その操ろうした因果の行動がきっかけで自分が討たれる事になるなんて、まさに”因果応報”だね………」
「ええ………”星”も決して彼女の存在を許さないでしょうね………」
「……あの人の罪はあまりにも重すぎるから当然の結果だと思うの。」
ナユタとクレハは重々しい様子を纏って呟き、ノイは目を伏せて呟き
「あなた………わたしたちにとって……迷惑な事………やりすぎ………タルちゃん………あなたの魂来たら……”裁く”って言ってた………」
「――――因果を操り、歴史を変えようとした罪はあまりにも重いです。貴女は死後、”冥王”タルタロス様御自身の手によって裁かれますので転生すら許されません。」
ナベリウスは静かに呟き、リタは真剣な表情でマリアベルを睨みながらナベリウスが呟いた言葉に込められている意味をその場にいる全員が解かりやすいように説明し
「”冥王”自身の裁き………―――”魂の消滅”か。」
「あのような外道、新たなる生を受ける事すら許されなくて当然ですわ。」
「ま、私達……というか、神々が現存するディル=リフィーナに歯向かったのが運の尽きね。」
二人の話を聞いたセリカは真剣な表情で呟き、フェミリンスは納得した様子で頷き、カーリアンは静かな表情で呟いた。
「フン、まさかこんな結末になるとはな。」
「………ゼムリア大陸を混乱に導いた元凶の最期にしてはあまりにもあっけない結末ね。」
ユーシスは鼻を鳴らして呟いた後目を細めてどんどん塩化が進んでいるマリアベルを睨み、サラは目を伏せて呟き
「キーアさん!まさかわたくしやお父様が”こうなる事”も識っていたのですか!?」
一方塩化が進んでいるマリアベルはイアンの治療をしているキーアを睨んで叫び
「……………………………」
キーアはマリアベルの叫びに答えず、セシルと共にイアンを治療しながら静かに首を縦に振った。
「!!」
頭を縦に振ったキーアを見たマリアベルは目を見開き
「”D∴G教団”を陰から操っていた最低最悪の一族の末裔、”魔女”マリアベル・クロイス。あんたは空の女神どころか他の神々にまで怒りを買わせるほど”やりすぎた”。神々に怒りを買わせるほどの所業をしたあんたは教会も見過ごす訳にはいかん。大人しく滅びとき。」
ケビンはマリアベルに冷たい視線を向けたまま、淡々と言った。
「おの……れぇっ……!紛い物の存在が紛い物の愛によって紛い物を生み出した主(わたくし達)に逆らった挙句、わたくし達の死のきっかけを作ったなんて……!絶対に許しませんわ!紛い物が望んだ幸福は所詮は紛い物であった事を思い知りなさい!!」
するとその時マリアベルは怒りの表情で叫んだ後杖に膨大な魔力を込めて
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