外伝〜魔女マリアベルの最後〜
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か………」
ケビンの説明を聞いたエステルは驚き、ヨシュアは真剣な表情になり
「うわ〜………”塩の杭”って言ったら、ノーザンブリアを塩の海に変えたって言われている”古代遺物”でしょ?よくそんな物を平気で使うね〜。」
「………まさか、暗殺を確実に成功させるために”古代遺物”まで持ち出すとは………七耀教会の”闇”は思った以上に相当深いようだな………」
表情を引き攣らせながら言ったミリアムの言葉に続くようにヴィクターは重々しい様子を纏って呟いた。
「なっ!?」
「そ、そんな……!?」
「ケビン神父!シスターリース!それにヘミスフィア!これは一体どういう事だ!?」
一方3人の説明を聞いていたロイドとエリィは声を上げ、ダドリーは厳しい表情でケビン達を睨んで声を上げた。
「………今までの所業を考えると教会もマリアベル・クロイスの存在をこれ以上見過ごせんようでしてな……先日マリアベル・クロイスの”外法認定”が決定し、現場に向かうオレ達で”処分”するようにと上から言われたんですわ。」
「………なお”塩の杭”はマリアベル・クロイスを確実に滅する為に先日極秘のルートで届けられたのです。」
「ちなみに法皇猊下からも必ず滅するようにと、通達が来ているよ。」
「そ、そんな!?七耀教会が………それも法皇ほどの高潔な位についている方が暗殺を認めるなんて………」
ケビン達の説明を聞いたノエルは信じられない表情で声を上げ
(………”守護騎士”第五位”外法狩り”………いえ、”千の護手”ケビン・グラハム………道が違えば、彼と争う事があったのかも……)
リーシャは真剣な表情で黙ってケビンを見つめ
「………エイドス殿、貴女自身を崇めている宗教があんな事をしているのに、その所業をむざむざと見過ごしてよろしいのですか……!?」
ラウラは厳しい表情でエイドスを見つめて言った。
「…………悲しい事ですが……クロイス家は”やり過ぎました”。私の答えはそれだけです。」
「つまり女神自身すら許せない程、罪を重ねたという事ですか……」
目を伏せて呟いたエイドスの言葉を聞いたガイウスは重々しい様子を纏ってエイドスを見つめた。
「……エイドスが気に病む事はないと思うよ。」
「そうですね………彼女は罪を重ねすぎました。」
「世界を戦乱に導き、歴史を思いのままに改変しようとし………そして世界中どころか歴史中の人々の命を弄ぼうとした罪は一生をかけても償えません………――貴女の罪は世界……いえ、歴史上最も重い罪なのですよ。」
アドルは目を伏せて呟き、エレナとフィーナはそれぞれ真剣な表情でマリアベルを見つめ
「因果を操ろうとした結果……
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