第179話
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ようにティオが呟き
「確かに、そいつがバッサリと切り捨てられちまうってわけだな。」
ランディは口元に笑みを浮かべて頷いた。
「…………………」
イアンは黙り込み
「……………ロイド………」
幹に埋まっているキーアは驚きの表情でロイド達を見つめていた。
「―――キーア。俺達と一緒に帰ろう。もうこれ以上、俺達のために無理をする必要はないんだ。現に今俺達の傍にいる未来のキーアも無理は止めて俺達と共にいるらしいぞ?」
「また”いつも”みたいに、ロイド達と一緒に鍋パーティーをする方がずっと楽しいよー?」
「……………っ……………!」
優しげな微笑みを浮かべたロイドとロイドの傍にいるキーアの言葉を聞いた幹に埋まっているキーアは泣きそうな表情をし
「……前に何度か俺達が命を落としたという時も………辛くて、苦しくて……哀しい思いをさせてたんだな。ゴメンな、キーア。俺達が不甲斐ないせいで……」
「そ、そんなことない……!あれはキーアが勝手にやったことだから……!だからロイドが謝ることなんて―――」
「だったらキーア。どうしてずっと浮かない顔をしているんだ?」
「………!」
ロイドの指摘を聞いた幹に埋まっているキーアは目を見開いた。
「キーアも気付いているんだろう?俺達の死を哀しむあまり、因果律ってのを操作して現実を変えてしまったこと……―――それがやっぱり”ズル”だったってことを。」
「……………ぁ…………………」
真剣な表情のロイドの言葉を聞いた幹に埋まっているキーアは呆けた後黙り込み
「キーア………」
「ま、死んじまう結末が良かったとはさすがに言えねぇが……それでも”反則技”ってのはどうしても言えちまうかもな。」
ティオは辛そうな表情でキーアを見つめ、疲れた表情で答えたランディは口元に笑みを浮かべ
「……まあ、確かに私達メンフィルや”神殺し”達まで関わらせて、ロイド達の味方にするのは確かに”反則技”としか言いようがないけどねえ?」
「……カーリアン様、少しは空気を読んで下さい。」
苦笑しながら言ったカーリアンの言葉を聞いたエクリアは呆れた表情で指摘し
「アハハ……それを言ったらあたしもそうなるかな?パズモ達やラピス達の事も”反則技”のように強すぎるし。」
「エステル……君も空気を読んで発言した方がいいよ。」
(フフ……例え因果律を操作が原因でも、私達の協力を取り付けたのは貴女の人柄と努力によるものですよ、エステル……)
カーリアンに続くように苦笑しながら言ったエステルの言葉を聞いたヨシュアも呆れた表情で指摘し、フェミリンスは優しげな微笑みを浮かべてエステルを見つめていた。
「……イアン
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