第179話
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たエステルはジト目でレンを睨み、呆れた表情のヨシュアは苦笑しているミントと共にエステルを諌めた。
「そして”二度目の時”は最初撃った時は”空砲”にして、リィン達―――”Z組”にギリギリ阻止してもらうようにしたの。」
「お、俺!?」
「兄様がアリサさん達と一緒に……………」
ロイド達の傍にいるキーアの説明を聞いたリィンは驚き、エリゼは呆け
「た、確かに私達が阻止したタイミングはほぼギリギリだったわよね……?」
「ああ……あの時は本当に間一髪だったしな……」
アリサは不安そうな表情で呟き、ガイウスは重々しい様子を纏って頷いた。
「あら…………まさかとは思いましたが貴女は………―――――未来のキーアさんなのですね?」
一方マリアベルは目を丸くした後妖しげな笑みを浮かべ
「何……!?し、しかし……それなら何故この時代に……いや、それ以前に今こうして彼らと共にいるのだ……!?」
マリアベルの言葉を聞いたイアンは驚いた後信じられない表情でロイド達の傍にいるキーアを見つめた。
「……………そして”3度目”は………ロイド達が”マリアベル達からキーアを助けて”、その後エレボニア帝国に支配されたクロスベルを独立させて………結婚したロイドとエリィが新婚旅行の為に飛行船に乗った際……独立したクロスベルをよく思っていないエレボニア帝国の過激派のテロによって………”飛行船が爆破されてロイド達が殺される未来”を識って………因果を操って世界の勢力を最初から変える為に……このゼムリア大陸をも圧倒できる戦力と国力を持っていて……”神”の力すらも扱える人達もいるけど、決して力に溺れず”共存”を目指しているメンフィル帝国がある世界を繋げ……ロイド達とメンフィルの人達が関われるようにイリーナを”本来なら存在しなかった”エリィのお姉さん――――”イリーナ”に生まれ変わらせ………そしてロイド達を恨む人達が現れないような政治をしてくれる人達――――ヴァイスハイト達を転生させて、この時代に現れてロイド達の味方をしてくれるようにしたの………」
「!!」
「お、お姉様が”本来なら存在しなかった”………?」
自分達の傍にいるキーアの説明を聞いたロイドは目を見開き、エリィは呆け
「じゃ、じゃあまさかわたしに翼があったり、”影の国”に巻き込まれたのも………」
「うん………………ティオがエステル達やリウイ達と仲良くなって、いざという時にティオ達を助けてもらう為だよ………」
不安そうな表情で呟いたティオの言葉に幹に埋まっているキーアは頷き
(なるほどな……あのメンバーの中で他のメンバーと比べると”縁”が薄いティオちゃんがなんで巻き込まれたんか疑問やったが……そう言う事やったんか。)
「信じられない
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